
ゆうきこよみにおいて、凶方位とは、
気をつけて行くべき方位です。
必要なら行くべきです。
でも凶方位なのだから、
しっかり気をつけて行くべきです。
気をつけて行けば、それで自分の運を守れます。
ところが。
気をつけておきながら、
いつまでも際限なく心配する方がいます。
対処をしておいて、
その上でビクビク怯えて過ごす人、
少なくありません。
で、あれもこれも凶方位のせいにし始めます。
それが僕には信じられなくて。
例え話を。
ふぐって毒を持ってるってご存知でしょう。
テトロドトキシンという神経毒で、
食べたら体が麻痺しちゃって、
最悪は死に至るという、
かなり強い毒です。
それでもふぐは美味しいからと、
昔の人は一か八かで食べた、
なんて逸話も残っているます。
そういう話が本当かどうかは別として、
昔の人でもふぐが命に関わる強い毒を持っていると、
知りながら食べたようです。
僕もふぐ、大好きです。
てっさ、お刺身も良いですが、
てっちり(なべ)が好きです。
プリンとした食感がたまりません。
でもそのとき、心配しながら食べないです。
もう対処が施してある上でのお料理だから。
専門的な資格を持つ板前さんが、
気をつけて調理し、提供してくれた、
てっさ、てっちりに対し、
『いや、まだテトロドトキシンが怖い、でも、だって』
とか考えません。
そうでしょう?
みんな大好きなウナギだってそうですよ。
あれ、立派な毒持ちですからね。
正確に言うと、加熱料理前の鰻の血は毒です。
60度で5分以上加熱すれば、毒性が無くなります。
それが事実です。
それでも、うな重は心配ですか?
ちなみに穴子もそうなんですけど、
加熱調理という対処なんて、
信じられませんか?
食べ物の例えばかりではなく、
もう少し現実的な例を。
治安が悪いと言われる場所、
じゃあ、例えば新宿歌舞伎町を通るとき、
よほどディープな時間帯に、
やばい路地裏とかを、
一人で通ったりしなければ、
問題ないでしょう?
『いや、歌舞伎町はやばい』
とか言って絶対に通らない、
なんてことはしないでしょう?
昼の大通りで、毎日のように、
通り魔が登場するわけじゃないでしょう?
そんなこと言ってたら、
ヨーロッパ旅行なんてできませんよ。
昼の大通りで毎日のように、
観光客を狙った窃盗が、
当たり前に行われてるんだから。
気をつけて行けば大丈夫です、
歌舞伎町も道頓堀も中洲も。
ところが。
凶方位だけは違うのです。
ちゃんと気をつけて行ったのに、
ずっと凶作用を苦にしたまま、
不安そうに過ごす方が少なくありません。
そして、あらゆるトラブルを凶方位のせいにします。
それって、お財布を落としたり、
包丁で指を切ったりしたときに、
『これはフグのせい?いやウナギのせい!?』
とか、うじうじ考えてるのと一緒です。
しっかり気をつけて食べたのでしょう?
十分に対処して行ったのでしょう?
じゃあ、大丈夫です。
熱い鍋だって、鍋つかみを使ってさわれば、
火傷しません、大丈夫です。
気難しい相手だって、
配慮をして話せば、大丈夫です、
無意味に怒られたりしません。
それでもなお、凶方位への恐れを引きずり、
あれもこれも凶方位のせいだと、
怯えて過ごすのが、何よりの凶です。
それこそが、凶です。
当人は真剣に方位学を学び、
正しく運用しているつもりかもしれないけど
そんな知識の使い方は間違っています。
そうなっちゃうことこそが、
何よりの凶方位の悪影響だと僕は考えています。
それは何としても避けたいです。
誤解のなきように念押ししておきますが。
僕は、
『凶方位なんてないから、気にするな』
と言いたいのではありません。
暦の製作者であり、
方位を提案するものとして、
凶方位の悪影響はあることを前提に、
お話をしています。
ただ、そこでの凶方位とは、
行っちゃいけない方位ではなく、
気をつけていくべき方位なわけです。
その気をつけ方まで、
ゆうきこよみの中でご提案できているから、
だから、もう心配はないよね、ってことなのです。
凶に怯えて過ごす日々は、
これを機にもう卒業し、
いくべき場所へ、計画的に行ける人生へと、
シフトしていきましょう。
それでは☆
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