吉方位を目指して、
旅行をすることの利点として。


僕が最も大切だと思っているのは、
効能ではないです。


仕事運とか恋愛運だとかが、
上がるかどうかには、
実はあまり興味がありません。


それよりも。


世間の流行やマスコミのお勧めとは、
全く異なる別視点で、
思わぬスポットを発見できること。


それが素晴らしい。


自分の世界が広がる感覚。


世界を開拓する冒険。


そんな感じ。


自分の価値観だけで選んでいたら、
おそらく一生行けないであろう、
そういう場所にたどり着くことができる。


だから、吉方位を目安に、
行き先を決めています、僕は。


『吉方位じゃなかったら行かなかった』
『吉方位というきっかけがあったから行けた』
『吉方位が気づかせてくれた』


そういう土地やお店や温泉が、
僕にはいっぱいあります。


そこでの経験や記憶や縁は、
とても価値があって。


それらと比べたら、
運が良くなる（かもしれない）ことなんて、
おまけみたいなものです。


★行きたい街
★行ける土地
★行ったことのあるお店


そういう意識の内側にある場所なら、
見えるし聞こえるから、
手も届きやすいです。


一方で。


意識の外側にある場所には、
何らかのきっかけがないと、
手が届かないもので。


僕にとっては吉方位が、
自分の外へ繋がる扉を開く、
素敵な鍵です。


方位学を知って初期の段階では、
吉方位という指定を限定・制約に感じ、
不自由だと思うこと、あるでしょう。


僕はそうでした。


吉方位じゃなくて、
行きたいところに行きたかったから。


自分の好みとは異なる場を、
吉と示された場合は、特にそう。


『なんだよ北海道は吉方位じゃないのかよ、面倒臭いな』


みたいな。


けれど。


その好みが、実は、
自由な未来を制限してしまうこともあって。


行きたい場所にのみ行くことは、
自由に見せかけて、
人の行動範囲を限定します。


行きたい場所にのみ行っていたら、
人の世界は狭くなります。


自由に振舞っていたはずの自分の世界が、
無意識に限定されているって矛盾、
しばしば起こり得ます。


そのとき。


吉方位という動機は、
世界の限定解除に役立ちます。


吉方位という情報を起点にすることで、


『本来の自分なら選ばないであろう場所』


に気が向いて、新たな発見を得ます。


行ったことがない場所や、
行く気などなかった場所に、
行くべき場所が見つかります。


そういう場所へ辿り着くたびに、


『あ、また自分の世界が少し広くなった』


と感じられるはずで。


その実感こそ、吉方位が持つ、
何よりの効能だと思うのです。


実は自分の好みや価値観って、
本来自由なはずの未来を、
限定してしまっている恐れがあります。


その制約を解除するきっかけとして、
吉方位を利用できたなら。


世界は360度全方位に広がり、
未知の可能性がブワッと増えます。


好みに頼るのは、
八方位を一通り開拓し終えてからでも良いはず。


一通りの場所を開拓した後に、


『その中で最も好きだった場所』


を目指すなら、世界は狭くなりません。


そんな風にして、
まずは吉方位だからという理由で出かけ、


『また行きたい』


と思えるような未知の場所と出会えたなら。


それ自体がもう十分に幸運であり良縁。


吉方位が持つ最も大きな恩恵を、
受け取ることができたのだと、
僕は思うのです。


それでは☆


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