方位と方角は似て非なるもの。


方角と方向も明確な違いがあって。


混同しがちだし、分かりにくい。


僕自身、言い間違ってしまうことも。


けれど、暦を利用する上では分別が必要。


以下に具体的な説明を。

▼方位・方角・方向の分別

方位：方角の名称、東西南北を基準とした場の呼称
方角：基準点を中心に360度を分けた角度、方位の範囲
方向：面の向き、進み向かう先、矢印の指す方

方位とは。


地図を開いても分からない。


暦を開き、盤を見つける。


盤とは8角形を9つのマス目で分け、
そこに9種の漢数字を配置した図形。


一はどこにあるか？


二はどっちにいるか？


その配置の名称が方位。


東西南北の四正位（しせいい）。


乾坤巽艮の四隅位（しぐうい）。


乾（いぬい）
坤（ひつじさる）
巽（たつみ）
艮（うしとら）


そして、中央（中宮）。


合計で9カ所。


暦を開いて盤を見つけ、
各方位の漢数字の配置を確認すれば、
その年、その月の運勢が分かる。


時期や方位の吉凶も鑑定できる。


これが、方位というやつ。


一方で。


方角とは。


地図上における、方位の角度のこと。


中心点からグルリ360度を見渡したとき、
どこからどこまでが北で、
どこからは北東・北西なのか、
それを調べるための境界線。


暦を見ても見つからない。


脳内で考えても分からない。


だって、方角とは地図上での範囲だから。


自宅から見て、東京は北？南？


今年は東が吉方位なんだけれど、
それは自分にとって、どこからどこまで？


いずれも、地図上での方角で決まること。


方位が知りたいなら暦を開いて吉。


方角が知りたいなら地図を開いて吉。


最後に。


方向とは。


自分はどちらを向いているか？


建築物の正面はどちらか？


車・船・飛行機の進行方向はどちらか？


今後の目指すべき事業展開はどんなか？


これから何を目標に生きていくか？


その情熱のベクトルはどちらか？


この→→→が指す先が方向。


反対側は逆方向。


向きと不向き。


暦上の配置でも、地図上の範囲でもなく、
生きとし生けるものの行く末。


それが方向。


同じような意味合いとして扱われ、
同じ場面で使われることも多い、
方位・方角・方向という3つの言葉。


けれど、運を鑑定する現場においては、
その考え方の違いから、使い分けが必要。


方位で吉凶を調べ、
方角で場を調べ、
方向で進む先を決めて吉。


それでは☆


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