人って、好奇心を満たす上で、


『自分とはどういう人間なのか？』
『他人はどんな性格をしているのか？』
『自分と他人は何が違うのか？』


なんて風に、個性を深く追求をすること、大切。


自分が果たしていかなる存在なのか、
そこに興味を持つのは、
とても素晴らしいことだと思います。


けれど。


運の知識や心理学や、
哲学や医学などを用いて、
細かく深く人と向き合ったとして。


その知識を、そのまま、
実生活で活かすことはできません。


細か過ぎるし、深過ぎるからです。


占い師や心理学者であっても、
必ずしも交際が順調とは限らず、
人間関係が良好とは限りません。


詳細な才能の判別や、
深い個性の深淵なんて、
会話や労働において、
あまり役に立たないどころか、
邪魔になってしまうことさえあるし。


例えば。


友達と外食する際、
相手の好みや価値観・心理を、
細かく分析してから店選びするのは、
運が悪くなるからやめた方が良いです。


研究としてならば良いですが、
現実では停滞の引き金になります。


『和・洋・中、どれがいい？』
『遠くと近くだったら、どっち？』
『予算は大体どれくらい？』


その程度の分別で十分。


中には、アレルギーなど、
特殊な事情があって、
話し合いが必要な場面もあるでしょう。


けれど、そういう例外においては、
それこそアレルギーが、
何より優先すべき判断基準となり、
他の細か過ぎる情報は不要となります。


学校生活や接客、
贈り物選びや恋愛においても同様です。


僕達が人生という流れの中で、
しなやかに生きようとするなら、
個々の詳細過ぎる情報は不必要です。


僕は、人の運を推測する際に、
九星学をしばしば使いますが、
個人的には9種類の分別さえ、
多くて不便だと感じます。


実際、僕が九星学を利用するのは、


★個性派：一白水星・四緑木星・七赤金星
★行動派：二黒土星・五黄土星・八白土星
★感性派：三碧木星・六白金星・九紫火星


という３系統です。


そこまで少なくなると、
血液型占いよりも種類が少ない。


だから、詳細な運の機微は分からないし、
精度も低くなります。


分かるのは、大雑把な取っ掛かりのみ。


でも、その大らかな基準が、
現場での判断の余地を作り、
偏見や誤解を減らしてくれます。


人が知識を活かす上で必要なのは、
現実的に３系統くらいが丁度良い、
というのが西企画式です。


応用の幅を広げようと思うほどに、
綿密で微細な仕分けは要らなくなります。


みなさんのキッチンに、
100種類以上の調味料や、
スパイス・ハーブはないでしょう？


でも手持ちの『さしすせそ』を、
あれこれを組み合わせることによって、
十分に豊かなメニューを、
生み出せているでしょう？


カルダモンやクミンやコリアンダー、
ローリエやローズマリーやサフランがなくても、
特に不自由や制限を感じずに、
様々なお料理ができるでしょう。


そこで、


『絶対に干し貝柱がなくてはいけない』


とか言ってたら、運は重くなります。


個性・行動・感性の３系統の応用の幅を、
どれだけ広げることができるか。


そこを追求する方が、
知識に縛られず、囚われず、
振り回されずに、
人と向き合えるようになります。


そちらの方が、可能性を感じるし、
何より、自由です。


それでは☆


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