ここ10年で建築された集合住宅って、


『意外に家相が良いな』


と思うことが多いです。


分譲も賃貸も共に。


暮らしの経験値が反映された設計。


居住者の意見に裏付けされた仕組み。


部材の発展に支えられた構造。


機能的で効率的で、維持管理しやすい家。


動線や通気や採光も計算されていて。


例え凶家相でも技術で対処・補正済み。


というわけで。


アパートやマンションにお住いの方。


または、賃貸・購入をご検討の方。


過去の時点で止まったままの、
空調システムも上下水道もなかった時代の、
古い家相学の教科書と照らし合わせ、


『水周りの方位が悪い』
『鬼門の間取りが凶』
『玄関の配置が最悪』


とか悩む必要はありません。


もっと別のところに気を使って吉。


昔の集合住宅や一戸建て建売物件は、


★大工の立場の方が上
★施工業者の利益優先
★女性が軽視された設計


などの理由により、
ひどい家相が多かったです。


今は上に記した経緯もあって、
問題がかなり改善されました。


横柄な大工は減ったし、
女性の意見が取り入れられてきたし。


結果、良い家が増え始めています。


以前、昭和の時代だと、


『集合住宅や建売一戸建ての家相はほとんど凶』


というのが、僕の印象でした。


実際、若かりし頃、東京でアパートを探した際、


『うわぁ』


という物件ばかりで苦労しました。


また、高度経済成長期の頃、
1960年代以降に建てられた住居は、
何というか、ツッコミどころの多い、
残念な仕上がりが多かったです。


けれど今、その考えは、
改めるべき偏見のようです。


現代住宅は昔と違います。


今後の住居選びにおいて、
集合住宅を見下すのは凶です。


注文住宅だけが吉で、
建売住宅は凶と決めつけると間違えます。


下手に個人の価値観と経験を振りかざすより、
集合知の結晶とも言えるマンションや建売物件の方が、
運は整っているとさえ言えます。


過去と比べ、構造や機能が整った現代住宅において、


★家相
★間取りの吉凶
★鬼門だとか裏鬼門だとか


ばかり神経質に優先していると、判断を誤ります。


それよりも、


→地相(立地・アクセス・治安など)
→価格(分相応な投資)
→親和性(目的や価値観との一致)


などを条件にした方が堅実です。


集合住宅や建売物件を検討中の方へ。


仮に、


★バス
★トイレ
★キッチン
★玄関
★窓


などが凶だったとして。


あまり心配する必要なし。


照明も換気も防火も工夫され、
厳しい建築基準を満たした物件だもの。


とは言え。


家相学が全く役に立たないわけではありません。


もしも家相を意識するなら。


複数の選択肢の間で迷ったとき、
別視点の基準として活用する程度が吉です。


それでは☆


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