尊敬できるお手本や、
真似したくなるような憧れが、
家庭や会社の中にいるとは限らない。


類は友を呼ぶという法則があるならば、
むしろそれは当たり前のことなのかもしれない。


怠け者の近くには怠け者が。
否定的な人の近くには否定的な人が。


そうしてお互いに怠け合い、否定し合う状況で、


★親を敬え
★上司を立てろ
★先輩を見習って


とか言われても、素直にハイとは言えなくて当然。


ところで。


先生を身近なところで済ませる必要はなし。


『親は必ず尊敬すべき』
『上司とは優秀な人がなる』
『先輩の言うことは聞いて吉』


なんて運勢はないので、こだわらないで。


お手本が近くにいないなら、遠くに探して吉。


ときには小説や映画の登場人物さえ、
目標とすべき存在になる。


毎日は会えないような離れた人も、


『こういうとき、あの人だったらどうするか？』
『こんな場面で、あの人だったらどう考えるか？』
『あの人になったつもりで考え動くとどうなるか？』


という風に、いつも心に先生を置くことはできるはず。


そのとき。


自分がなりたい自分を、
既に一足早く体現しているような、
素敵なお手本を探す際の注意事項として。


何から何まで完璧な人はいない。


全ての分野のお手本を、
１人で済ませようとすると間違えると。


仕事の先生と暮らしの先生は分けても問題なし。


ピアノの先生に料理や経理まで求めないで吉。


『まるで万能のように見える憧れの人』


も、実際にはPERFECT HUMANじゃないし、
失敗することもあれば、苦手なこともある。


優れた人ほど、何でも屋じゃない。


別の言い方をすると。


どんな人も、何らかの分野においては、
学ぶべき先生になり得る。


全部が尊敬できるわけじゃなくても、
ある１つの点においてはお手本にできる。


自分の憧れのお手本に、過剰な期待をかけ、
妄想とは異なるを姿を見て勝手に幻滅し、


『こんな人だとは思わなかった』


と手のひらを返してしまうのは、
自分にとっての運の損失です。


そして、典型的な悪運のシナリオです。


運が悪い人ほど、その失敗を繰り返し、
良い人・物・事を手放してしまいます。


大好きな人や、尊敬する人に、
全てを求めないで吉。


何が好きで、どこを尊敬するのか、
そこを明確にした上でお手本にして吉。


これは、逆の立場になった際も同じ。


自分が素敵な人になろうとするとき、
自分に完璧さを求め、
でも上手くいかず自信を失くしてしまうのも、
本末転倒な悪運のシナリオです。


尊敬されるような人になりたくて、
お手本としての自分に重圧をかけ、
あれもこれもと神経質になるほど、
人の運は停滞していきます。


そんな風にピリピリしているがんじがらめな人は、
誰にも憧れてもらえないし、
誰のお手本にもなれなくて当然です。


ある１つの方面・分野において、
ストイックになるのは問題ありません。


けれど、３６０度どこから見ても、
非の打ち所のない自分になろうと、
分不相応に見栄を張るのは避けて吉。


何か１つの部分で、誰かのお手本になれたら、
それで十分に、自分は素敵です。


それでは☆

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