選択や決断に無理な期限を付けてしまうと、
人の運は停滞しやすくなります。


『今すぐやらねばならない』
『絶対に遅らせてはいけない』
『今でなければ意味がない』


という強迫観念は、人の運を制限します。
そういう状況に置かれると、運が悪くなるのです。


運を抜きにして考えた場合でも、
やはり同じことが言えます。


急ぎ焦って実力が増す人はいません。
慌てているときは情報処理能力が落ちます。
過度な緊張や重圧は、精神・肉体の力を奪います。


これは医学や科学でも証明できる事実です。


そういうわけで。


場の雰囲気や勢いに飲まれ、
自分の感情や気分に任せ、


『今しかないでしょ絶対に!』


と未来を限定してしまうと、
多くの場合、運は乱れます。


こよみという観点から考えた場合。


『今、吉方位に行かねばならない』
『今、行けないなら意味がない』
『後で吉方位に行くのではダメだ』


という考えでは、気が弱まる一方です。
吉方位は、ない期間の方が長く多いのだから。


そういう強引な人にとって、
吉の選択肢は皆無と言っても過言ではありません。


そのとき。


勝手に定めた自分都合による、
無理な制約や制限を取っ払い、


『向こう10年間の中で』


と未来にまで期限を広げれば、
より良い吉は飛躍的に増えます。


この世界には、


『吉時期が全然ない人』


がいます。


それって実は、


『凶時期にばかり思い立つ人』
『吉時期には思いつかない人』
『場当たり的で考えなしの人』


のことです。


10年単位で人生を眺めてみれば、
凶時期の方が圧倒的に少ないのです。


また、


『吉方位が全然ない人』


というのも少なくありません。


それは、


『凶方位にばかり行きたがる人』
『吉方位のときは行かない人』
『直前に方位を調べ始める人』


のことです。


もっと先を見据え、
10年計画で考えれば、
実は全ての方位が吉となるのに。


いずれも、視野の狭さ(期限の短さ)が原因です。


上記の運の仕組みのことを、昔の人は、


『急がば回れ』


という一言で表現しました。


まさに仰る通りだと思います。


急いでいるときこそ、回り道を嫌がらず、
あえてゆっくり進むように心がけないと、
人の運は悪くなります。


そこで自分が自分にかける呪いである、
無理な制約や期限をなくし、
焦りの原因を解消することができたならば。


回り道しても、運は育ちます。


それでは☆