『物事の状態はその運を暗示する』


という考え方や鑑定方法のことを、相（そう）と呼びます。


相にはパッと思いつくだけでも様々な種類があり、


★手相
★人相・顔相
★地相・家相・墓相
★印相・筆相
★寝相


などがありますが、どれも状態から運を推測する方法論です。


『私の恋人は嘘をつくとき鼻がピクピクする』
『猫が顔を洗うと雨になる』
『風が吹くと桶屋が儲かる』


なども、相のカテゴリーに入る話だと思います。


雲の位置や風の向きや気圧配置から天気を推測する専門家がいます。


その方にとって、雲や風や気圧とは、
未来の気象を暗示するヒントなのでしょう。


他にも、肌の色つやから体調を見抜く美容家や、
しぐさ・立ち振る舞いや行動履歴などから、
当人の深層心理を見抜こうとするプロファイラーだとかもいて。


それら全て、相の鑑定です。


状態から暗示を探し運を推測する、相（そう）という鑑定方法。


色々な相の見方があり、難しく感じる方も多いかもしれません。


『専門的な知識がないと分からないでしょう』
『その専門知識が難しそうでもうだめ』
『手相も家相も覚えられない』


みたいなイメージを持ってしまうのは、仕方ないかもしれません。


実際、知識と経験が共に必要となるのが相の世界だし。


けれど、全ての相に共通しているのが、


『じっくりしっかり見れば、何か分かる』


ということ。


手をじっくり見る。
家をしっかり眺める。
土地を長い時間観察する。
株価を定期的に確認する。
相手の表情や顔色や仕草を注意深く見続ける。


それで分かる情報は、意外に多いもの。


もっと言ってしまえば。


僕たちは、良く見ることをあまりしていません。


交際において、目の前の人の顔さえじっくり見ることができず、
通学や通勤の道中では土地や建物を眺める時間もなく、
見るともなく見るだけで見た気になっているように思います。


基本的には、それで問題なし。
日常の暮らしの中で、いちいち立ち止まって全てに注目していたら、
波風を立ててしまう恐れもあるので、今まで通り参りましょう。


けれど。


お付き合いする人の運を知りたいとき。
契約する賃貸物件を決めたいとき。
購入する土地の良し悪しを調べたいとき。


良く見ればそこに何らかの暗示が見つかるはず。


それが相の基本です。


様々な相学は、見所や秘訣を教えてはくれますが、その程度です。


だから、特に専門的な知識などなくても、
大事な判断や決断を求められる場面においては、
人を、物を、事を、じっくりしっかり良く見て吉。


それでは☆

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