新しいものを使い始める前には手入れが必要です。


そこには、


『先行きの魔を払うお清め』


の効果があります。


古いものを使い続けるためにも手入れが必要です。


そこには、


『溜まった穢れを払うお清め』


の効果があります。


壊れたものを捨てる前にも手入れが必要です。


そこには、


『宿ったままの自分の気を抜くお清め』


という効果があります。


手入れとは物事の運を清める効果がわるわけですが、
それをいつやるかによって、その意味は、


１．前：先行きの魔を払う（開眼）
２．中：溜まった穢れを払う（維持管理）
３．後：宿ったままの気を抜く（閉眼）


という風に、異なる３種類に大別することができます。

１．前：先行きの魔を払う（開眼）

★新しい包丁は研いでから使い始める。
★新しい服は洗濯してから着始める。
★新しい靴は磨いてから履き始める
★新しい車は洗車してから乗り始める。
★新しい家は水ぶきしてから住み始める。


いずれも、始まりの際に心がけたいお清めの儀式。


まだ汚れてもすり減ってもいないけれど、
改めて綺麗にしてから始めることで、良い厄除けになります。


そうすることで、流通の際に付いた穢れや、
自分が使い始める前に宿った他人の気を落とすこともできます。

２．中：溜まった穢れを払う（維持管理）

★形見の品や愛用品の手入れをする。
★仕事道具を修理に出す。
★住まいや職場の掃除をする。
★歯医者や美容室へ行き自分をメンテナンスする。
★大切な縁に贈り物をする。


いずれも、これまで続いてきた大切なことが、
これからも続いていくようにするためのお清めの儀式。


どんなに素敵なものも、経年変化や消費消耗で劣化し穢れます。
けれど、大切に手入れができれば、良い運をより長く保つことができます。


物だけでなく、健康や交際にも、当然、手入れは必要です。
悪くなる前に、良い状態の内に、
定期検診やプレゼントで穢れを払うことができたら安心です。

３．後：宿ったままの気を抜く（閉眼）

★掃除をしてから転居する。
★穴のあいた下着を洗濯してから捨てる。
★データ消去してからデジタル機器を処分する。
★業務の引き継ぎを済ませてから辞職、転職する。
★身辺の整理をし相続の心配をなくしてからあの世へ行く。


いずれも、終わりの際に求められる、最後のお清めの儀式。


捨てるものだからと汚したままにしない。
終わらせるときこそ清らかにして吉。
発つ鳥後を濁さず。


自分の気を残したまま、家を出たり、物を売ったりするのはリスク。
自分の気が宿っているものを、壊し捨てるのは、自分の運を壊し捨てるのと同じ。


終わらせるこそ、運を清め、気を抜き、スッキリさせて吉。

大きなお清めと小さなお清め

・護摩
・大掃除
・冠婚葬祭
・初詣
・厄除け


など、年に１度や人生に１度、大きく行うお清めの儀式も大切です。


けれど、暮らしの中で、日常的に行う小さな儀式は、もっと大切です。


前と中と後に、その都度、細かく穢れを払い清めておくことができてこそ、
節目の大きな儀式が正常に機能します。


普段、掃除をしない人が、大掃除だけ気合いを入れるのでは、無理が生じます。


運のお清めも同じです。


穢れは溜めず、厄の有無に関係なく、小さく細かく楽に払って吉。


それでは☆