ある日の西企画の全体会議にて。


『こんなにずっと頑張っているのに報われない』
『あれだけしてあげたのに誰からもお礼がない』
『どんなに工夫し努力をしても何も変わらない』


そんなことがテーマになったとき。

こういう仕事をしていると、本当に色々な人とお会いする機会があって、色々な種類の状況を見てきたのだけれど、こっちで釣り合いが取れないことでも、あっちでちゃんと、釣り合うようになってる。目の前のやりとりで損得勘定をしていたら、大きな自然の中での釣り合いを見失ってしまうから、気をつけないといけないよ。

と、しみじみ言っていました、西欽也が。


僕の父兼、師匠兼、弊社会長です。


損と得を、その時、その場、その人のみで計算すると、
判断を間違えてしまうことがある、とのことです。


例えば。


目の前の人にした親切へのお礼を、目の前の人からもらえるとは限りません。
別の日に、別の場所で、別の人から、それがやってくることもあり得ます。


そうやって釣り合う運もあるから、


『今、この場でお礼をしてこない人』


を責めたり、


『今、この場でお礼をもらえない自分』


にガッカリしたりする必要なし。


また例えば。


目の前の人にした意地悪への復讐を、目の前の人から受けるとは限りません。
それもまた、別の日に別の場所で別の誰かから、という恐れがあります。


そうやって釣り合う運もあるから、
今すぐ反撃や仕返しや反発を受けないからと言って、
安心している場合ではない、ということになります。


自業自得や因果応報とは、より広い視野と高い視点で観察しないと、
正しく見抜くことができないことなのかもしれません。


『親の因果が子に報い』


なんて風に、世代を超えて現れる影響さえあると言います。


やっぱり運の世界は、等価交換の法則が働くのでしょう。


吉を手に入れるためには、それに見合った対価としての吉が必要。
凶を対価として与えてしまうと、望まずともそれに見合った凶が手に入る。


ただし。


それは、すぐにその場で清算されるとは限らない。


だから、日時や場所や人を限定せず、人生全体で帳尻を合わせて行く。


それが、運と向き合う基本なのだと思います。


例外的な特殊な運命を除き、ちゃんと運は釣り合うから心配なし。


それでは☆

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