食事や情報など、全てのものには適量あり。


どんなに優れたものでも、一定の基準を超えると毒になります。


一般的には、その適量が少なくラインが低いものだけを毒と呼びます。


毒性が濃くて強いものは、
ほんの少し摂取するだけでも悪影響が出るので、
基準値が少なく、ラインは低く設定されます。


一方、毒性が薄く弱いものは、いっぱい取っても悪影響が出ないので、
毒という認定はされず、認識も薄いかもしれません。


けれど、この世界のあらゆるものは限度を上回ると毒になります。


そして、適量であるならば、毒性の濃く強いものさえ薬になり得ます。


水に比べればお酒は毒になるわけですが、
過度なら水だって毒となり、適量ならお酒だって薬になるわけです。


上記を踏まえ。


毒か否かを判定するのは、その成分と同じくらい、
適量か否かの見極めと判断が重要ということになります。


これは運の世界においても同じようなことが言えます。


鑑定においては、


吉:薬(運が良くなる、ハレ)
凶:毒(運が悪くなる、ケガレ)


というのが最も代表的な判断基準ですが、
適度な凶は人生において必要なスパイスであると考えられます。


凶を選ぶことで手に入る知識や経験があり、
凶を通して強まる信頼や絆があります。


一方。


過度な吉は、吉にもかかわらず凶と転じる法則があります。


完璧で理想的な最上級の吉は、凶の始まりであるため、
人が用いてしまうと人生に悪影響を及ぼすことになります。


★強過ぎる吉運
★濃過ぎる良縁
★大き過ぎる効能


上記を受け止め受け入れ血肉にできる器を持った人は限られています。


そのことを知らず、強大な吉を過剰に追い求めてしまうと、
運が良くなるのではなく、悪くなってしまう恐れがあります。


『そんなことはあるわけない、吉はいくら取っても吉!』


と思うかもしれませんが、この世の法則は運の世界にも例外無く当てはまります。


どんなに優れたものでも、一定の基準を超えたならば凶です。


この世の全ては凶となり得ます。


裏を返せば。


この世の全ては吉となり得ます。


その鍵を握るのは、量です。


適度ならば吉。
過度ならば凶。


いわゆるさじ加減であり、塩梅。


吉凶鑑定の方法論をある程度身に付けたその後は、
適量の見極めや、さじ加減を身に付けて吉。


それでは☆