誰もが感嘆する、非常に優れた方法論や知識体系があったとして。
または。
誰もが認める、有名で有能なその道の専門家がいたとして。
そういう知識や人物と出会ったとき。
多くの方は、
『これはすごい!』
『これは本物だ!』
『これは信用できる!』
と感動し、そこに救いを求めると思います。
事実、世の中には、優れた経営論や教育論、栄養学などがいっぱいあるし、
実績の伴う優秀な“その道のプロフェッショナル”がいっぱいいるので、
本やブログやマスコミやSNSなどでチラっとでも触れると、
『おぉ、すげー』
と、僕でもなります。
運の世界にも、同じようなことは言えて。
★未来をピタリと言い当てる手相家
★前世が分かってしまう有名スピリチュアリスト
★物事の吉凶をビシッと判別する鑑定ロジック
そういうの、ゴロゴロしています。
誰もが知っているメジャーな女性誌で特集を組まれたり、
NHK以外の民放番組で特別番組を放送したり、
○○の父だの○○の母だのとして街で噂になっていたり。
そういうのを観たり読んだり聴いたりして、
『おぉ、すげー』
となる。
僕なんて、基本的に曲がった根性が服を着て歩いているような存在なので、
仮にそういった雑誌やテレビや噂と触れても、
『なるほど、そうやってアプローチすれば売れるのか』
『おぉ、そのネーミング、真似させてもらおう』
『うわ、またうさん臭いビジネスモデルが出てきたな』
なんて、汚れた考えしか出てこないのですが、
運に興味のある方は、そんなひねくれた見方はしないはず。
素直に、
『すごい!』
となるはずです。
そういう気持ちは、大切だと思います。
また、手相やスピリチュアルや西洋占星術でないと分からない未来や
時期や方位の吉凶を調べてこそ明らかになる運勢を、
否定するつもりは一切ありません。
ただ、手相を観ても分からないことはあります。
前世を調べるより、目の前の現実と向き合う方が、
解決する問題って少なくないと思うのです。
占い師のところへ行くよりも、
家族と話し合ったり、病院へ行ったり、
食生活を見直したりする方が先でしょ、
という場面は、いっぱいいます。
多くの経験を積んだその道のプロフェッショナルや、
一般常識とは異なる専門的知識を目の前にすると、どうしても、
『これはすごい!』
『これなら大丈夫!』
『これでもう安心!』
という感覚に酔いがちです。
けれど、それは幻想です。
専門的知識=万能!
専門家=優秀!
そういう感覚のみで先へ進んでしまうと、
いつかその間違いに気付いたときに凹まされます。
『こんなはずじゃなかった』
『幻滅した』
『信じて損した』
つって。
例えば、弁護士は法の専門家であり、医師は医療の専門家です。
けれど、人生の指導者ではないし、無条件で人格者とはならないでしょう。
徳のある人だけがお坊さんになるわけではないし、
スピリチュアルの才能は豊かでも常識は乏しいという方はいます。
不調時ほど運を決めつけ、知識を妄信し、
専門家に依存しやすくなってしまう、という、
人が持つ心の弱さは、もしかしたら、
どうしようもないことなのかもしれません。
けれど、そこでグッと踏みとどまれるかどうかで、未来は分かれます。
そこでこそ自分の実力が問われます。
僕は職業として、運の知識を取り扱うので、
どうしてもその世界の万能感に酔い、ロジックを妄信し、
自分こそ最も正しい答えを知る者である、と誤解しやすい立場にあります。
だからこそ、より現実を重視し、そこから目を逸らさないように気を付け、
何かが起こったときはまず、現場の状況を確認するようにしています。
こよみを開き、運の鑑定をするのは、その後です。
そうすることで、自然と整うバランスがあると思います。
それは運の世界のみに限らず、職場でも家庭でも、同じです。
どんなに優れた知識や人物でも、万能じゃない。
だから、色々な判断基準があるし、色々な専門家がいる。
そこを常に見失わなければ、先に行って誤解に気付き、
幻滅して落ち込むことは少なくなるはずです。
それでは☆
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コメント
コメント一覧
小鹿のシャンピエントフを見たくて
ブログは毎日チェックするようになっています!
運の知識よりもメインになっているのかも?
これからも楽しみしています!
ペットも犬より猫派が増えているそうで、
どちらがどうでもないけど、動物は癒しを与えてくれるのは確かだな。。つくづく感じました☺
野良猫さん
> 小鹿のシャンピエントフを見たくて
> ブログは毎日チェックするようになっています!
ありがとうございます。
既に招き猫の役割を果たしてくれているのですね彼は。
煮干しあげておきます。
> どちらがどうでもないけど、動物は癒しを与えてくれるのは確かだな。。
様々な動物がいる中で、人と交わってきた歴史が圧倒的に長い犬と猫は、
他の動物とは異なる特別な関係性を持っていると思います。
もちろん、それは運においても言えて。
正しく接することができるならば、お互いに有益なやり取りができます。