弊社スタッフ全員で普通救命講習を受講した際

『これは忘れてはいけない知識と技術だ!』

とみんなが実感したことをきっかけに誕生した無料講座です。

★命のリレーの繋ぎ方

日程:2016年2月23日(金)
時間:9時30分から11時00分(90分)
場所:群馬県富岡市 西企画
料金:無料(ただし事前のお申込みが必要)
準備:水分補給のためのお茶やお水(基本的には身1つでOK)


今回ご紹介した内容は。


1.あり得るもしもの場面

・家で過ごしているとき、家族が心肺停止に!
・ウォーキングやハイキング、ゴルフなど、野外活動中に緊急事態が!
・駅やデパートなど、大きな施設で事件に遭遇!

そんな場面で、何もできず不安に眺めているだけの自分から卒業。

『知識としては知っている。』
『何となくうろ覚えだけれどやったことはある。』
『ネットや本で調べたことはある。』

それだけで踏み出せる小さな一歩があるはず。

『救急車を呼んだことがある』
『学校のPTAで訓練したことがある』
『職場で定期的に救命講習をしている』

そんなリアルな経験があれば、差し伸べられる手があるはず。
まずは小さな一歩から。
そして少しずつできることを増やして吉。


2.救急車を呼ぶ前に

・『もしもし!?大丈夫ですか?』など意識の有無の確認。
・意識があるならば胸骨圧迫の必要なし。
・その場合は『名前は言えますか?』『痛いところはありませんか?』など問診へ。
・声がけだけではなく肩を叩くなどのアクションも必要。
・念のため頭は動かさぬようにする配慮を。

※意識や呼吸が確認できない場合は119番!
※その後、胸骨圧迫(心臓マッサージ)へ。

呼びかけ

3.胸骨圧迫の仕方

救急車が来るまでの『平均8分間』の過ごし方において最も重要な行為として。

1.圧迫する部位
2.圧迫するリズム
3.圧迫する深さ

上記3つがポイント。

・着ている洋服はチャックだったら開ける(冬服の場合は特に)。
・心臓を意識せず、カラダの胸の真ん中に手を置く(鳩尾ではなく骨の上)。
・強く早く、垂直に5cm押す、戻すの反復。
・子供も同じだけけれど、赤ちゃんの場合は少し変わる。
・AEDにはこだわらず、とにかく胸骨圧迫で心臓を動かす!
・胸骨圧迫によって回復後の脳へのダメージが変わる、助かり方が変わる。

良い角度。
良い角度

悪い角度。
悪い角度

胸の真ん中に手を置いて。
胸の真ん中

4.屋内でのリレー

・職場や家庭内など、知り合いであることを想定。
・うつ伏せだった場合は?=仰向けに戻す。
・まずは同僚(または家族)の意識の有無を確認。
・意識確認は、頭や体は揺るがさない(肩を叩くくらいで十分!)
・複数人交代で胸骨圧迫する際、交換は速やかに(救命現場では10秒以内と言われている)。
  
仰向け

5.屋外でのリレー

・見知らぬ他人を想定(周囲に誰かいるかもしれないことも想定)。
・まずは倒れている人に声をかけ、意識の確認。
・次に周囲に協力者がいないか探し、声がけ。
・正『(特定の人の目を見て)119番に電話してください』
・誤『誰かどうしよう!誰か助けて!誰か救急車呼んで!』
・電柱あればその住所を、自動販売機あればその番号を言えば住所確認可能。

※胸骨圧迫の際、疲れてしまったら無理せず周囲の誰かに交代してもらう。
※まず何より自分の安全確保は大切に(二次被害を避ける)。
※坂の場合は、なるべく平地へ移動(重症の場合は動かさずその場で処置)。
※AEDが無い場合は、固執せず胸骨圧迫に集中。その際は『何人か人を集めてきてください!』と声がけ。

・AEDがあるならば、活用。
・パッドは皮膚に直接貼りつける。
・ネックレスはずらす。
・強心剤のシール見たら剥がす。
・ペースメーカーは主に左に装着されているので大丈夫。
・女性の下着はフォックを外し、ずらす。
・電流を流す際は、当人に触れる人がいないように要注意。
・救急車が到着するまでは、胸骨圧迫とAEDを続ける。
・意識を取り戻した後は、話しかけて励ます。


6.公共施設でのリレー

・AEDは常設され、かつ専門知識のある担当者(駅員やフロア責任者)がいると想定。
・専門知識のあるリーダーが見つかった場合は、その指示に従う。
・119番に通報する人を選定。
・AEDを探す人を選定。
・胸骨圧迫をする人を複数選定。
・店員や駅員や施設職員に知らせる人を選定。
・胸骨圧迫を続け、AEDが到着後は機械の判定に従い対処。
・救急車の到着まで、みんなで協力。


7.ありがちな失敗

1.パニック状態に陥って、余計な混乱で迷惑をかける(経験がなければ仕方なし)。
2.AEDに固執して胸骨圧迫が遅れる(あれば便利だけど、絶対条件ではない)。
3.恐怖や不安に負け、見なかったことにして、その場から立ち去る(他人事ならやむを得ない)。

※救命は義務ではないので、無理はしない。
※特に屋外で他人の事件に遭遇したときは、傍観者になってしまうのが通常。
※けれど、それが大切な家族や恋人や友人だった場合のことも想定して心の準備を。


8.避けたいタブー

※救急車が来るまでにしない方が良いこととして。

1.血液や吐瀉物には直接触れない(伝染病の恐れあり)
2.自分を犠牲にして助けようとしない(二次被害を避ける)
3.鳩尾周辺の圧迫(内臓を傷つけるなどの二次被害の恐れあり)

・血液等は、コンビニのレジ袋などを利用して触れないようにする。
・まずは自分の身の安全こそ最優先で確保。
・正しい胸骨圧迫によって骨が折れるのは問題なし(命の方が大事)。


9.知識・経験という財産

上記のような知識と経験は、
一見、運とは無関係に見えるかもしれません。


けれど、決してそんなことはない、むしろ大いに関わる、
命に直結した運命を左右する具体策だと思います。


『もしも自分の家族がお風呂場で倒れていたらどうする?』
『もしも職場で大切なお客様の呼吸が止まった場合、何ができる?』
『もしも駅で倒れている人を見かけたとき、最初に何を思う?』


そんな想定をしてみることから、始まる何かがあります。


『もしもの場面でビビって逃げない自分創り』


は、未来の幸運と良縁に役立ちます。


今回は初めての試みにつき、内々のみでお知らせをし、
シークレットな講座となってしまいましたが、次回は告知します。


2016年10月の予定です。


既に知識と経験のある方は、それを思い出す機会として。
未だ知識も経験もない方は、それを身に付ける機会として。


西企画という場をご利用いただけると嬉しいです。


それでは☆