人間関係のトラブルに、


『この言葉さえ言えば大丈夫』
『ここにだけ気をつければ上手く行く』
『これぞ必殺の手順』


そんな万能の解決マニュアルはないはずです。


なぜなら、人と人との衝突やすれ違いには、
全てそれぞれに異なる原因や経緯があって、
問題ごとに色々なアプローチの仕方があるからです。


この人には上手くいったことも、あの人には通用しないものだし、
今回は役に立った方法が、次回にも適するとは限りません。


だからその都度、頭を抱え、心を痛めます。


それが自然だし、それで良いのだと思います。


この世界に人間関係のトラブルの達人なし。


縁の不具合に対しては誰だっていつだって初心者。


常に試行錯誤を繰り返しながら、トラブルごとの最適解を毎回探して吉。


ただし。


人間関係のトラブルの達人はいなくても、人間関係のトラブルを起こさない達人はいます。


また、人間関係のトラブルがあっても、被害を拡大させない達人もいます。


さらに、人間関係のトラブルを過剰に苦にせず、穏やかに対処できる達人もいます。


そこは、目指しても良いと思います。


社交運が悪い人は、しばしば喧嘩を売り買いしてはトラブルを起こし、
よせばいいのに火に油を注いで派手に炎上させ、
そのくせ縁の難しさに悩み不安になっては自分で自分を傷つけます。


自分で原因を作り、自分で被害を大きくし、自分で苦にして、


『ああ、私って、なんて運が悪いのだろう』
『悪縁に囲まれて、苦しいし辛い』
『もう、誰も信じられない』


と嘆く典型的な悪運体質の方、決して少なくはありません。


自分から攻め込んで、望み通り炎上しているのだから、
せめて苦にしなければまだマシなのに、
そこは繊細だから、ちゃんと落ち込みガッカリするわけです。


見ていて気の毒です。


人間関係のトラブルを起こさない達人は、喧嘩を売ることも買うことも少ないです。


トラブルが発生する前に対処を済ませてしまうのが達人のスゴ技なのでしょう。


また、被害を拡大させない達人は、問題を焦って早急に解決しよう無理をしません。


自分にも相手にも心のゆとりが生まれるのを待つことができるようです。


さらに、縁の難しさを苦にしない達人は、自分の責任範囲を良く心得ています。


背負い込む必要のない重圧や責任に縛られず、頑張り所のみに専念できています。


特に最後の、縁を苦にしない心構えは、とても大切だと思います。


英語しか通じない相手に対し日本語で思いをまくしたて、


『何で分からないんだバカヤロウ』


とイライラしたり、


『分かってもらえないのは自分が悪い』


と落ち込んだりするのは、あまり良いことではありません。


それでもなお、誠実に、丁寧に向き合おうとするところまでは、自分の責任です。


そこまでできたら、そこから先は相手の運。


相手の器量が問われることです。


そこまで背負い込む必要なし。


僕個人のことを言えば、どの達人にもまだまだほど遠く、
毎日のように悩み落ち込みイライラしていますが、
少しずつでも衝突を減らし余裕を持って穏やかに人と向き合えるように、
精進していきたいと思ってはいます。


そこで必要になる運は四緑木気。


風のように軽やかに柔軟に世間と交わるためのエネルギーです。



四緑木気のエネルギーが豊富ならば、


・衝突を減らす
・焦らない
・苦にしない


ということが、より楽にできるようになると思います。


それでは☆

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