人の運の良し悪しは、暦に掲載されている情報ではないので、
いくら一生懸命に読み解いてみた所で分かりません。


運が良いか悪いかは、暦ではなく、
当人が積み重ねたエネルギーバランスで決まります。


運が良くなるような生き方なのか、
それとも運が悪くなるような生き方なのか、
よりどちらに傾くかで、当人ごとに吉凶が定まります。


だから、暦を見ただけで、


『今年の八白土星は運が悪い』


とか、


『今年の三碧木星は何をやってもダメ』


だとか断言できちゃう人は、偽物だと思います。


相手の星に関係なく、本人を直接調べて、
調子の良し悪しや未来の結果の成否を予測するなら問題なし。


寒い冬に裸で過している人を見たならば、


『病気になるよ』


と言っても間違いではないと思います。
結果として病気にならなかったとしても。


でも、暦だけ読んで、


『今年の二黒土星は病気になる』


とか言っちゃうのは、個人的に、非常に不愉快です。
仮に実際、病気になるという予言が当たったとしても。


ただし。


非常に主観的で感情的な言い方にはなってしまいますが、


『今年のこの星は忙しくて大変そうだな』
『来年になるとこの星は、少し落ち着いて停滞気味になるかもな』
『あぁ、去年と比べると、若干キツいかもねえ』


と、暦を読みながら感じることは、僕にもあります。


運が良いとか悪いとかの話ではなくて。


例えば。


仕事の流れに乗ってしまった人は、
そのこと自体、決して運が悪いことではないのだけれど、
残念ながら、趣味の時間が削られてしまったり、
エネルギーが足りなくて恋愛が疎かになってしまったり。


必ずしも自分がやりたい仕事ばかりではなく、
頼りにされてやむを得ず引き受けることになる役割も、
必然的に増えてきてしまったり。


『仕事が忙しくていいねえ』


では片付けられない問題を抱えること、あると思います。


また例えば。


交際の流れに乗ってしまった人は、
人間関係って、みなさんご存知の通り、楽しいことばかりじゃなくて。


嬉しくなるような素敵な縁もあれば、
ゲッソリするような面倒くさくて難しくて神経をすり減らすお付き合いもあって。


世間と向き合うということは、良い縁のみ相手にしていられず、
かといって、安易に引きこもってしまうと、
良い縁まで一緒に遠ざけることになってしまって。


『色々な人と関われていいねえ』


では済まない悩みや疲れで嫌になること、あると思います。


最後に例えば。


学習の流れに乗ってしまった人は、
感性高まり、気付きや教えにも恵まれ、
言うことなしの最高か、というと、もちろんそんな都合の良いことは無し。


知ってしまう、または気づいてしまうということは、
本来なら不必要な不安まで、気になり苦になる恐れもあります。


放射性物質の悪影響を調べることで、
日本近海で捕れた海産物が喉を通らなくなってしまったり、
不透明な将来が不安過ぎて、仕事や交際に手が付かなくなったり、
もしかしたら起こるかもしれない国内テロや自然災害や交通事故を理由に、
お出かけすることが怖くなってしまったり。


学び、知り、気づくことで、過敏になる感覚、あると思います。


仕事。
交際。
学習。


それぞれは、吉でもなく、凶でもなく、そういう流れであり、運勢。


でもそこでは、それぞれに、大変さや難しさは、ある。


大切なのは、そこでの出来事の良し悪しに一喜一憂し、
これは運の良いことなのか、それとも運の悪いことなのかを判定することではなく、


『今、必要な課題は何なのか?』
『起こる出来事に意味はあるのか?』
『逃げちゃ行けない場面はどれか?』


それを意識することだと思います。


そういうときに、暦は非常に役立つツールになってくれると思います。


それでは☆


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