方位至上主義には賛成できません。


何をするにも、とにかく吉方位でなければならない。
凶方位なんて、絶対に行ってはいけない。


そんな厳格でストイックなスタイルが合う人も、
中にはいらっしゃるのかもしれませんが、
僕は全く共感することができません。


それは一見、真面目で誠実で正しいことのように見えて、
実際には、非現実的で無理の多い、不自然な価値観だと思います。


運は方位だけでは決まりません。
それは間違いありません。
だから、この世界には、様々な占い(鑑定方法)があります。


手相で決まる運があれば、顔相で決まる運もあると言います。
家相や地相や墓相の影響を重視する専門家もいます。


先祖供養や信仰が及ぼす因果応報を説く方もいれば、
固有の暦を用いて未来を予言する人もいます。


天体の動きを判断基準にする人もいるし、
偶然引いた1枚のカードから運を推測していくこともあります。


方位の吉凶なんて、数多ある判断基準のうちの1つでしかないし、
凶方位なんて、色々ある凶運の中では、最も対処が簡単なものです。


今、選ばざるを得ないのが、確かに凶方位であったとしても、
吉方位に出かけることでリスクは軽減できます。
悩んだり不安を膨らませたりする労力はもったいないです。


吉方位とは、行かねばならない方位ではなく、
行く先を決める際の選択のヒントです。


運の世界には、何を選んでもどうでも良い、
ということはほとんどないから、
特に良い選択肢を見定めるのに、吉という情報を探します。


一方、凶方位とは、行ってはならない方位ではなく、
仮に行くことになった場合、対処が必要となる方位のこと。
この場合の対処とは、吉方位へ行くことです。


上記のことは、これまでにも度々ご紹介してきたことだし、
これからも、しつこく何度でも繰り返しご提案していきます。


旅行やお買い物やデートなどのお出かけに、


『行かなければならない方位』


とか、


『行ってはいけない方位』


だとかは、この世界に1つもありません。


仮にあるとするならば、それは自分の心だけが決められることで。
誰かが言ったからでも、何かに書いてあるからでもなく、
自分の中にある譲れない基準としてだけあるもので。


選択に迷った時は吉方位をヒントに。
凶方位が不安なら、知った時点で対処を。
それが方位学ってやつです。


・吉方位とは行かねばならない方位ではない。
・凶方位とは行ってはならない方位ではない。
・吉とは『選択』の際の優先順位でありヒント。
・凶とは『対処』が必要であることを示す目安。
・大凶とは『対処』がすごく必要であることを示すアラート。


忘れないように、何度でも確認を。


で。


上記にご紹介したような、方位以外にもある運の構成要素や、
自分以外の他人が持つ意見を軽視&否定せずに、


『確かに様々な判断基準がある』
『方位だけが全てなわけじゃない』
『世界には同じくらい大切なことがいっぱい』


と、偏りなく受け入れた上で、


『それでも、だからこそ、やはり、方位も大切』


と言える人こそ、方位の恩恵を真っ当に受けることができると思います。


日帰りデートやドライブ、ちょっとしたお買い物などでは、
あまり方位に神経質になるべきではありません。


目の色変えて頑張って吉凶にこだわってみた所で、
割に合うほどの費用対効果は実感しにくいです。


けれど、やはり、方位は大切。


住環境の移動(転居)や、建築事(新築や増改築)、
また海外への長期間&長距離移動の際には、
なるべく凶方位を避けるように心がけ、
なるべく吉方位を選ぶように工夫することで、
無理なく方位の恩恵を受けることができるはずです。


それでは☆