土用の過ごし方

2021年01月26日

土用中のヒラメキの意味ー『今でしょ』じゃないでしょー

土用シーズンの真っ最中は、
不安定な運気であるがゆえに、

★普段では見えないものを見る
★通常なら感じないようなことを感じる
★いつもとは異なることを考える

などが、しばしば起こり得ます。

イレギュラーな感性の働き。

良くも悪くも、心も体も魂も、
いつも通りではなくなる結果、
色々なことに気が付きます。

アイデアが頭の中に湧いてきます。

体もそれに反応し、
色々してみたくなります。

けれど。

土用中に思い付くこと、
というのは、その多くが、

『本来なら土用前に済ませておくべきだった過去の課題』
『今度こそ土用が明けたら済ませるべき未来の予定』

のいずれかであると考えられます。

土用中に何かを思いつくのは、
土用前にそれを終わらせ達成し、
具現化できていなかったからです。

または。

今すぐやる必要はないし、
むしろ本当は後に回すべきなのに、
気ばかり焦ってしまっているからです。

仮に、

『土用中でなければいけない』
『止むを得ず土用にせねばならない』
『他にはどうしても変更できない』

というほどの十分な、
確固たる必要性と必然性がある場合、
不安定の作用を受けにくいので、
慎重・丁寧にことを進めれば問題なし。

そして。

土用の不安定の波に乗り、

★過去にやっておくべきだった
★別に未来に回すので問題なし

という課題に気づけたならば、
変に慌てず、土用中に吟味や調査を続け、
土用が明けたら、取り組んで吉。

ところが。

多くの人は、そこでつい、

『思い立ったが吉日』

などという、
都合の良い理由づけで、
自分の無計画性を正当化しようとします。

土用前の時点で、
実は気が付いていたのでしょう。

ずっと前から分かっちゃいるけど、
見て見ぬ振りをしてきたのでしょう。

以前に他人から、
指摘されたこともあるでしょう。

でもそのときは、
軽やかにスルーしてきたのでしょう。

なのに土用中に限って、

『今でしょ』

とかなんとかこじつけて、
急に、前向きアグレッシブ、
明日やろうはバカヤロウとか、
とか言い出すのは、不自然です。

それだと運は整いません。

こよみを開けば一目瞭然なのですが、
土用というのは、
当年が始まるずいぶん前から、
全て確定しています。

入り（初日）から、
明け（最終日）まで、
年月日時の単位で、
その期間を把握することが可能です。

だから、土用に入る前の段階で、

『土用前に済ませておくべきこと』

を考え、模索し、
思いつくための時間が、
十分に用意されています。

それでもなお、
見つけることができなかった気付きを、
土用ミラクルによって手に入れたとして。

そしたら、土用明け以降の、
より広く明るい時空間を狙って、
決断も実行もできるはずです。

土用中に思い立つ（気づく）こと自体は、
ミラクルであり、幸運です。

そのことを心配したり、
否定したりする必要はありません。

問題なのは、その後。

いつもなら重いはずの腰が、
軽やかに持ち上がっちゃう危うさ。

いつも通り、ちゃんと迷って、
しっかり準備して、
大切なことであるほどに、
誰かと相談し慎重に計画を練るべき。

『あ、トイレットペーパーが大安売りなことを思い出した！』
『やべ、コンビニで新発売のスナック見つけちゃった！』
『うわ、とにかく無性に食べたくなるなる！』

程度の日常的なヒラメキにまで、
土用がどうのこうのと、
神経を尖らせる必要はありません。

そうではなくて。

大切な縁のこと。

重要な仕事のこと。

自分自身の将来に関わること。

それを土用の勢いで、
バタバタっと進めてしまうのは、
避けた方が無難です

それでは☆

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