Q.お守りやお札は手に入れた所で処分しないとダメ?


神社や仏閣で頂いたお守りやお札、その他の縁起物は、
『お焚き上げ』や『どんど焼き』など、
火を用いて焼却処分にするのが良いと聞いた。


けれど、遠方で手に入れたものだった場合、
わざわざそこまでお返しに行き、燃やしてもらうのは難しい。


かといって、次にそこに行く機会がいつになるかは分からない。


最寄りの神社や、地元でのどんど焼きなどに持って行き、
そこで焚き上げてもらうのでも問題はない?


A.はい、運においては、何の問題もありません。


お守りやお札の処分に関して。


『有効期限が来たら、昇華(火のお清め)』


というのが、最低限のルール。
そのための手段として、


★地元のどんど焼き
★神社仏閣の有料受付所
★神社仏閣の無料火燃やし


などの機会があります。


どこでお焚き上げしようが、燃えて昇った煙が還る場所は、1つ。


火で清めたお守りやお札は、『天』へと戻ることになります。


だから、頂いたお札やお守りとは、縁も所縁もない、
遠く離れた地球の裏側でお焚き上げしたとしても、
全く問題は無いと思います。


ただし。


現実的なこの世の都合として、様々な事情を踏まえて、


『うちは、うちで授けたお守りとお札以外、受け付けないよ』


と宣言し、オフィシャルに外からの昇華依頼を拒否している神社仏閣は、あります。


それは、自然界の摂理ではなく、その場、その土地の、
神主さんや住職さんの判断であり、固有のローカルルールだと思います。


全国共通の規則ではないので、個別のお問い合わせが必要になります。


ちなみに、僕がお焚き上げでしばしば利用する、


★貫前神社(群馬県富岡市)
★小泉稲荷(群馬県伊勢崎市)


は、他所のお守りも気持ち良く引き受けて下さいます。
(貫前神社は無料でお正月にお焚き上げあり)


もちろん!


最も素直で理想的なのは、授けて頂いた場所にお返しし、
最適な方法で処分を依頼することだと思います。


でもそれは、


『お守りやお札は、発行者しか処分することはできない』


という意味ではなく、預かったものを、お返しする仁義というか、
礼儀作法のようなものに近いと思います。


もらう時だけへーこらして、返す時には無愛想、というのは、無礼。


頂く時に参拝し、お返しする時にも参拝する、
この2度の礼儀は、神仏との関係性において、大切だと思います。


けれど。


世界を大きく捉えた場合、神仏とは像や建物に宿るものではなく、
神主や住職を崇めるものでもなく、要するに、天です。


天からお預かりしたものを、天へと返す儀式。
それが火を用いた昇華(お焚き上げやどんど焼き)となります。


だから、必ずしも元の場や地域に戻せなかったとしても、
気持ちを込めて丁寧に取り扱うことができたら、
お天道様は、ちゃんと受け入れてくれると思います。


それでは☆