現在、西企画では、運という目に見えにくいエネルギーを、
高め、改善し、補充するための手段として、
方位学を根拠に様々なご提案をすることが、多いです。


きっとそれは、クライアント様からしてみれば、


『運を良くするための、占い師の鑑定結果』


という印象であり、受け止め方だと思います。


どちらかと言えば、コンサルティングやカウンセリングより、
神頼みやお祓いに近い感覚ではないでしょうか。


今でこそ、そういう不可思議で怪しい印象を持たれがちな方位学ですが、
昔は、今で言う最先端科学であり、礼儀正しいきちんとした判断基準であり、
政治にも経済にも戦争にも応用されるほどの信頼度高いロジックでした。


史実としてほぼ一般常識的に分かっている範囲で例えると、
例えば奈良や京都の都(平城京や平安京)、
また江戸の街(皇居を中心とした今の東京)は、
方位学を基礎にして造営されたと言われています。


東西南北の四正位(しせいい)と呼ばれる軸を中心に、
方位角(方位の角度であり範囲)ごとに異なる作用を、
以下に移動や環境整備に活かして行くか、
昔の人は、本当に良く考え、体系的にまとめてくれました。


その前の聖徳太子の時代の街作りも同様だし、
遣隋使・遣唐使の時代には、その方位学が大陸から入ってきたというし、
大陸における中国の都は、より高度な方位学にて築かれたと言います。


アジアから目を離してみると。


・ピラミッド
・マチュピチュ
・ナスカの地上絵


は、星や太陽を基準とした、かなり高精度な測量技術が応用されているとのこと。
これもまた、やはり方位学と言えると思います。
(宗教や文化、民族の違いから、全く同じものではないはずですが)


西洋においても、地理学というのは軍事・建築・交通などにおいて、
かなり発達していたというのを本で読んだことがあります。


資料として残っている方位学のルーツは、
案外限られてしまっているでしょうが、
実際には、人の歴史と同じくらい古く、長く、
体系的なロジックとして活用されてきたのではないかと想像します。


昔は、現実的な場面での現実的な運用に限られていた方位学も、
時の経過と共に次第に格式が整って、そこに尾ひれやオプションも付いて、
どんどん占い化(エンターテイメント化)してきた事実は間違いありません。


そうなるほどに、常識的な信頼度は落ちて、
けれどマニアックな妄信度は高まって、
何となく、僕自身、あんまり好きじゃない方に傾いていった時期が、確かにあります。


けれど。


過去の歴史やそもそもの根拠をひも解いていくと、
方位学の全てが間違っているとは思えないし、
むしろ、方位学を元に作られた街や環境の実績からは、
驚嘆に値する、高度な技術や知識を感じさせられます。


方位学の全てを肯定するのでも否定するのでもなく、
活かせることや、活かすべきことは、どんどんライフスタイルに取り入れながら、
自分の人生を整えていくことができたら、
そういうのが、『運が良くなる』ということなのだと思います。


それでは☆