物事の選択に迷った時。


理性と感性を用いて、色々なことを考え想像し、


『もうこれ以上は選択肢を絞れない』
『残ったどれを選んでも正解のはず』
『残ったどれも間違いな気もする』


そこまで辿り着くことができたならば。


最後はコインを投げた裏表で答えを決めても良いと思います。
それはとても上等な偶然の必然の使い方です。


データだけでは見えてこない答えって、あるでしょう。
経験者の経験談が必ずしもヒントになるとは限らない。
頭の良い人がいつも正解を知っているということは、ない。


でも、データを集め、過去の経験を知り、専門家に相談をすることで、
不必要な可能性を削り、選択肢を絞ることまではできます。


しかも、かなりの高い精度で。
自分1人では難しいスピードと効率で。


問題は、最後の決め手。
これは、神様しか答えを知らない世界。


そこで『偶然』に身を委ねることは、決していい加減なことではないと思います。
決め手に欠ける根拠にすがって無理に偏った結論を出す方が、
よっぽど適当過ぎる甘い幻想だとも言えます。


直感力がない人なんて、いません。
特に女性はそう。
生まれながらに優れた感性を持っていると、昔から言われています。


“女の勘”は素晴らしい。
だから感情に流されずに生きることで、


『根拠のない、けれど無視できないアイデア』


を、より安全に管理運用できるようになり、
そうすれば、占い師なんて要らなくなると思います。


というか、自分こそが、最も優秀な自分専門の占い師。
ツールはコインでもカードでもペンデュラムでも、
自分にしっくりくる相性の良いものを使えばいい。


けれど。


大切な人生の決断において、比較検討の材料を集めず、
考えることも相談することも手抜きした上で、
いきなり直感やフィーリングやコイントスに身を委ねてしまうのは、
間違った考えだとは言いませんが、リスクの高い不安定な方法だと思います。


感性のままに生きよう、と思って頑張っていたら、
実は感情に振り回されていただけだった、
なんて経験、決して少なくないと思います。


それはインスピレーションや直感力に問題があるのではなく、
感性の活かしどころを間違えているだけなのだと思います。


女性にとって、感性を活かすスタイルはとても大切。
けれど、間違った所で中途半端な状態で感性に頼ると、
感情に踊らされて自分も周囲も傷つくことになります。


感性と感情の分別はとても難しく、鋭い感性ほど、
浮き沈みのある感情に転化しやすいので、気をつけなければなりません。


占いという不確かな情報も、当たり外れのみに期待するのではなく、
何かのきっかけや、思考と行動の目安にすることができたら、
案外、使えるヒントになると思います。


そのためには、いきなり占い(カード・コイン・スピリチュアル)に頼るのではなく、
まず自分の理性と確かな情報と、無理のない計画性で、
現実的な選択肢(答えの候補)を探し出すことが大切です。


そして、理性や情報や現実だけでは辿り着けない答えがあった場合にのみ、
『占い』を利用してみることを、強く強くお勧めします。


『私、結婚できますか?』


とか占い師に聞く前に、やるべきことがいっぱいある。


『お金が欲しいのだけれど、どうしたら良い?』


とか言って神様にお願いをする前に、済ませなくてはいけない段階がいくつもある。


そして。


やるべきことと、済ませるべき段階が終わった人は、
一度、データや理論や現実を棚上げし、運を意識してみることで、
整いまとまるバランスがあると思います。


僕にとって、時期や方位、家相や九星の吉凶情報は、
初めから参考にする限定的な理屈ではなく、
最終段階に登場する最後の決め手であることが多いです。


そのことが分かると、運の不思議さや楽しさが、
よりいっそうに増すのではないかと思います。


それでは☆