自分にとって大切な、
お店や会社や友人に対し、
クレームを入れるのって、
とても難しく、悩ましいことでしょう。


その関係性が大切であるほどに、
気を遣い気疲れします。


けれど。


曖昧なまま未解決のナアナアで、
何となく終わらせてしまっては、
せっかくの良い縁が、
気まずく停滞してしまう恐れがあって。


そんなときには。


しっかりした手順や方法論に従い、
慎重にことを進めるのが安全です。


無難を狙っての悪循環

例えば。


★恋人・夫婦
★家族・親戚
★ご近所・組合
★PTA・サークル
★団地仲間・社宅仲間


そういう継続的な人間関係においては、
クレームが一切なくなるように、
頑張ってしまうのは無理があります。


万一、トラブルが発生してしまったときに、
互いに正しくクレームを入れることの方が、
現実的で有効なシステムです。


ところが。


『パートナーとの間で暴力沙汰が』
『親戚が自宅に来るたびにモノが無くなって』
『ご近所の方が我が家の敷地に無断駐車して』
『PTAの中で根も葉も無い噂話を流されているみたいで』
『同じ社宅にお住まいの上司のご家族があまりに非常識で』


そういうときって。


つい、知らない間柄ではないことから、


『大事にしないで』


と配慮をしたはずのその一歩目が、
より大きなアンラッキーへの扉を、
開けるきっかけとなってしまいがち。


それで精神的にも肉体的にも負担が増す、
というケース、珍しくないと聞きます。


クレームが無いのが良縁で、
一度でもクレームがあったら悪縁、
という判断基準、
運の世界には一切無いです。


むしろ、クレームあっての良縁や、
クレームが無いゆえの悪縁、
ということの方が多い気がします。


大切なのは、ある程度の知識と、
大人の意思を持って、
問題と向き合うこと。


そのヒント程度になればと思い、
以下に5つの要点を。


1.初動及び状況確認

相手のご家族が同席可能な時に、
こちらから訪問する。


いなかったらご家族に会えるまで出直す。


その際、こちらもなるべく、
家族を連れていく。


難しければ知人(男性)を同伴する。


こちらに非がある場合は、
なるべく早い段階で、
相手以外の周囲にも、
そうと分かる形で謝罪する。


2.話し合いによる情報交換または交渉

互いの暴言や暴力、
また感情的な衝突が心配な場合は、
ファミレスやカフェなど、
第三者の目があるところで面会する。


ICレコーダーやスマホなど、
長時間録音または録画が、
可能なツールを持っていく。


(これも激昂の抑止につながる)


事実とは異なる、
被害者側に不利な噂が流れたときや、
約束が守られなかったときは、
即警察に通報すると先方に伝える。


被害届を出してある場合、
約束が守られてからでないと、
示談に応じないこと、
被害届を取り下げないことを、
先方にも伝える。


大きな被害がある場合、早い段階から、


★弁護士
★組合長
★上司


など、専門の第三者に、
立ち会いを依頼する。


3.証拠の確保

映像や音声や証言などがある場合、
大切に保管し、
第三者に見てもらえる状態にしておく。


空き巣に入られたときは、
現場をそのまま保存して、
すぐに警察を呼ぶ。


警察が来る前に、
素手で片付け・掃除したりしない。


窃盗の場合、
盗品の返還だけでなく、
二度と同じ行為をしない旨を、
自筆で書面にしてもらう。


暴力の場合、
小さな傷や軽い打ち身であっても、
診断書は取っておく。


先方と約束を結ぶ際は、


『被害者にとって不都合な噂を広めないこと』


も忘れず書面にしてもらう。


念書・誓約書などの書面は、
コピーをしてお互いに持ち合う。


(可能なら第三者にも保管してもらう)


4.警察への被害届

被害届けを出したときは、
簡単には取り下げない。


一度取り下げた被害届は、
二度と同じ問題で提出することは、
できないから(受け付けてもらえない)。


被害届を取り下げるのは、
約束や弁償、返還や念書の履行が、
確かに行われたのを確認してからにする。


交番や警察署へ行った際、


『そんな小さなことで』


と窓口で軽くあしらわれたら、
担当者の氏名・所属・階級を確認の上、
後日、出直す。


5.派出所または警察署への通報

交通事故や暴力や恐喝など、
明らかに事件と分かる被害が発生した場合、
自己判断で通報を留まらない。


過去に同様のトラブルが、
1度でもあった場合は、
間を空けず、すぐに過去の証拠を持って、
警察に通報する。


仮に被害届を出すほどの、
大事にするつもりはなかったとしても、
近くの交番で良いから、
相談実績は作っておく。


冷静な客観性を取り戻すために

トラブルの相手が、
見ず知らずの赤の他人だったら、
確かにトラブルではあるけれど、
ある意味、気が楽な部分もあるでしょう。


遠慮せず、文句をつけられるし、
迷わず通報もできるはず。


けれど、その相手が、
身内だったり知り合いだったりした場合、
仮に小さなトラブルであったとしても、
問題は決して単純ではないでしょう。


ショックと複雑な心境で、
気が重くなってしまった結果、
冷静な判断や対処ができず、
あり得ないような対応で、
問題を大きくしてしまう恐れもあります。


そうならないための、
大げさではあるけれど、
1つの目安として。


上記のエントリーの存在を、
ちょっと心の片隅に置いて頂けると、
実行するかしないかは別にして、
取り戻せる軸みたいなもの、
少し増えるのではと思います。


理想を言えば。


上記の5つの要点は、それぞれ、


★都会暮らしアレンジ
★田舎暮らしアレンジ


が必要となります。


都会ならではの連携の仕方とか、
田舎ならではの筋の通し方などがあり、
そこをしっかりと調整することができたら、
思いの外、早く、楽に、
問題が解決できることもあります。


もしものために、
住環境ごとの特性のようなもの、
普段の暮らしの中からリサーチしておけると、
ここぞの場面でとても安心です。


それでは☆


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