良い土地、良いお水を求め、足尾の山を越え、行ってきました。


古峯神社

01.古峯神社



古峯神社(ふるみねじんじゃ)

電話:0289-74-2111(社務所)
住所:栃木県鹿沼市草久3027
参拝:8:00から(ご祈祷の受付時間)
定休:なし
駐車:十分あり



東北自動車道の鹿沼ICからは40分程度(バスもあり)。
それほど山奥ということはないのですが、
道中、ゴールまであと10分ほどという所で出てくる、
大きな鳥居をくぐってからその先は、何となく空気が違いました。


豊かな山と川に恵まれた、修験道の聖地。
日光の山を開いたのと同じ人が、この場所を選んだ気持ち、
何となく、わずかながらでも、分かる気がします。

02.豊かな山と川



いくつもの立派な鳥居をくぐって境内に入ると、
多くの“講”からの寄進があり、
いかに大切に信仰されているかが良く分かるのですが、
僕が最も目を奪われたのは、お社の屋根。


こんな大きな茅葺屋根、見たことがありません。
銅板も桧皮も確かに立派ですが、より原始的な茅葺きは、
別の意味での荘厳さや力強さを感じ、圧倒されます。

05.茅葺屋根



拝殿も、本当に広くて。
屋内でテニスができてしまえるほど。
講が参拝する時は、ここで何百人もが集まるとのこと。

06.広い拝殿



神社というよりは修験道のフィーリングが強く、
境内のアチコチに、その象徴である『天狗』が見つけられます。

御朱印も、色々な天狗デザインあり。

04.色々なご朱印



その修験道の場であることが理由だと思うのですが、
境内には宿泊施設や食事場所までしっかり確保されていて、
定期的に断食イベントなども開催されているようです。

理由は調べていないのですが、郵便局もありました。不思議。

こちらの神社は、けんちん汁が付くお食事も頂けます。
そういうスタイルも、あまり聞いたことがなく、素敵。

1,050円と1,575円のコースで良ければ、
特に予約は要らないようです。

03.お食事可能



さらに。

とても立派で美しい、見事な庭園も、境内にあります。

07.美しい庭園も



◆古峯園(こほうえん)

営業:9:00−17:00(冬期は16:00まで)
定休:不定休
料金:300円(子供200円)


園内にはお茶室もあって、お抹茶を頂けるとのこと(600円)。


この日は日帰りドライブというタイトなスケジュールもあり、
そこまで満喫してくることはできなかったのですが、
軽く境内を歩くだけでも、大きな自然に十分癒されました。


最後に、肝心のお水取り情報を。

境内に入る鳥居の前、駐車場と道を挟んで向かい側に、
『栄屋』さんという、お土産&お食事所があります。

08.栄屋さん



そのお店の前に、山の水をポンプアップしたという、
綺麗なお水が出ていて、そちらで取水可能です。

09.お水取り



お店には『お茶飲んでって!』と威勢良くみんなを招き入れる、
とても人なつっこいご主人がいらっしゃいます(超早口)。


ここで御礼代わりにお土産を購入した上で(ゆべしオススメ)、
お水を頂いて良いかお願いすると、
それ汲めやれ汲め、ポリタンク持ってこいと、
すごく親切にアテンドしてくれるはずです。


正直、僕はその勢いに圧倒されて逆に遠慮し、
ペットボトル3本程度しか頂いてくることができませんでしたが、
次回はちゃんと心構えを持ってお邪魔し、
ゆべしとポリタンクを持って帰りたいと思います。


神社でランチの後に、お庭でお抹茶、お水取りを済ませ、
ディナーは根古屋路地、なんて流れも良いかも。


春は桜。
夏は避暑。
秋は紅葉。
冬は浄化。


四季を通じて、いつ行っても素敵な修験道のフィールドだと思います。


特に東京23区の方。


『北』を目指す場合、最も代表的な土地として日光が挙げられ、
そこでのお水取りとして二荒山神社をみなさん利用されるようですが、
その手前、鹿沼という土地にも、同じ修験道の聖地として、古峯があります。


日光と比べれば、観光としての魅力は劣るかもしれませんが、
逆に、というか、だからこそ良い所がいっぱい見つかるはずなので、
是非、トライしてみて下さい。


それでは☆