大切な家族としてのペット。


犬や猫や亀や鳥。


彼らや彼女らが亡くなったとき、
飼い主として、できることとは。


例外はあるものの、
基本的には以下の3つの、
注意事項が挙げられます。

1.人と同じ方法を選ばない

・位牌や仏壇、墓石、戒名は不要。
・年忌法要はしない。
・人と同じ仏壇やお墓に入れるのは凶。


2.自宅敷地内に埋葬するのが理想

・ペットと過ごした同じ住環境内に埋葬。
・難しいなら豊かな自然環境に還すのが次善の策。
・埋葬をするなら土葬も火葬もどちらでも。


3.特に犬と猫の供養は慎重に行う

・様々なペットの中でも、犬と猫は特別。
・犬は弔いをすることで家人の狛犬となる。
・猫は弔いをすることで住居の招き猫となる。



上記を踏まえて、西企画では、
どのような弔いと供養をしているか、
具体的な一例として、
以下に流れをご紹介します。


亡くなってから火葬まで

大型犬の場合、土葬のためには、
幅も深さもかなり大きな墓穴を、
掘る必要があります。


お庭の土のスペースに、
十分なゆとりがあり、
かつ縦横深さ1mを掘ることが可能なら、
土葬もありだと思います。


埋葬できるお庭がなかったり、
土の部分が少なかったりすると、
土葬にはかなり制限がでてきます。


僕の場合は、老犬を引き取った時点で、
最後を看取る覚悟(前提)ができていたので、
何年も前から地元の火葬場のウェブサイトにより、
動物の火葬の料金や依頼方法などを、
確認してありました。


例えば富岡市(かぶら聖苑)の場合。


★大型犬も可能(不可の所もある)
★料金は3,150円(市民でない場合15,750円)
★10時、13時、15時のいずれかを事前予約(必須)


動物火葬は人とは完全に区分けされ、
専用の炉が設けられています。


その大きさや数は、
施設によって異なります。


料金や利用方法も含めて、
ペットの飼い主は、


『自分の住む街の場合はどうなのか?』


を、把握しておけると安心です。


亡くなる直前ではなく、
家族として動物を迎え入れる前に、
調べて置くのが飼い主の責任とも思います。


その際は合わせて、
各自治体が発表している、
ペットの災害対策も調べておけると、
もしもの備えができて素晴らしいです。


こちらもご参考までに。


★ペットの防災


話は逸れましたが。


弊社の“しらね”が亡くなって、
僕が最初にやったのは、
火葬場に電話をし、
予約を入れることでした。


運良く15時のみ空いていて、
ここぞとばかりに予約したのですが、
担当者の方はとても親切で、法的には、


『モノ・ゴミの焼却』


として扱われるはずの動物なのに、
飼い主の心情を察した、
とても優しい対応でした。


ああいう場面で、そういう配慮は、
本当にありがたく、安心できました。


火葬から埋葬まで

火葬のタイミングに関しては、
その時点での状況に合わせ、
臨機応変に判断を。


個人的には、遺体を放置せず、
なるべく早く昇華した方が、
動物にとっても、飼い主にとっても、
お互いに良いだろうと思います。


一方、埋葬に関しては、


『土用を避けて』


という条件があります。


動物の埋葬は、土用を避けて、
自宅敷地内の南東か北西に墓穴を掘り、
そこに遺体や遺骨を埋めるのを、
理想の吉とします。


もちろん、無理に理想にこだわる必要なし。


ただ、南と北は避けた方が無難です。


遺骨の埋葬のための穴は、
縦横の幅よりも、深さが大切。


弊社の庭の場合、かなり固くて、
10cm掘るだけでも大変な作業でした。


良く晴れた青空の下、
汗だくになって穴掘り。

01.穴掘り


柔らかい腐葉土じゃないと、
なかなか1mは掘れないから、
動物の土葬は非現実的かも、
と思ったことを覚えています。

02.けっこう大変


斎場には、火葬の後の、
遺骨を納める箱を持参します。


使用後にお焚き上げできるように、
燃える紙製をお勧めします。


お菓子の空き箱や、
小さなダンボール箱でも可。


火葬したての遺骨は、
まだかなり熱いので、
ビニール製やプラスチック製は、
避けた方が良いです。


富岡の斎場では、3,000円程度で、
動物用の骨壺が売っていました。


けれど、陶器の骨壺は、
あまりお勧めすることができません。


使用後にお焚き上げできず、
廃棄するのも面倒なので。


我が家には、
丁度良い案配のものがあったので、
それを持っていきました。

05.箱


火葬場は、


『動物の死体というゴミを焼却処分する』


という雰囲気は全くなくて、
設備も、受付・担当の方の対応も、
非常に丁寧でした。


お線香を上げるスペースもあり、
最後のお別れの時間も割いてもらえるので、
そこは人のそれと同じです。

03.火葬場


04.最期のお別れ


斎場で過ごしたのは、
炉に入ってから2時間程度。


小さな動物ならば、
もう少し短くて、
1時間30分程度だと思います。


焼いた遺骨を箱に移し替え、
自宅に戻り、埋葬します。


予め掘っておいた墓穴を、
塩でお清めしてから、
そこに遺骨を落とします。

06.塩



土をかぶせる前に、
遺骨を運んだ箱や、
埋葬の際にはめた白い手袋(木綿)を、
お焚き上げしました。

07.お焚き上げ


その灰は、墓穴の中に一緒に埋めます。

08.埋葬


で、お線香をお上げし、
1日目終了です。

09.供養開始


ここまで、バタバタと、
あっという間の流れでした。


埋葬から供養まで

埋葬から1週間は、
毎日墓穴にお線香をあげ、
手を合わせます。


まだあの世へは旅立たず、
残された家族と共に、
この世で過ごす7日間。


なので、彼女のベッドはしまわず、
遺品もまだ処分しません。


おかげさまで、多くの方から、
素敵なお花をいっぱいいただいたので、
こんなに綺麗に明るく、
彼女と暮らした場所を飾ることができました。

10.ベッド


『あたし嬉しいわ、お花、食べちゃいたい』


と、しらね、言っていた気がします。


埋葬からの1週間、
毎日お線香やお花を供え、
手を合わせる。


ここまでを、ペットの供養とします。


そこまでで、ペットの供養は終わりです。


供養が終わったその後

お上げしたものは、一週間後、
同じ場所を浅く掘って埋め、

11.最終日


最後のお線香をあげて、
それで供養を終えます。

12.最期のお線香


その後、人と同様に遺影を祀ったり、
写真を仏壇の中に納めたりするのは凶。


けれど、思い出の写真として、
アルバムにまとめたり、
お部屋に飾ったりするのは、
もちろん全く問題ありません。


墓穴は、盛り土にせず、
平(たいら)にならし、
元通りにします。


墓標も必要ありません。


なるべく早く自然に還してあげるために、
娑婆への縛りは無くしてあげて吉。

13.元通り


長くなりましたが、上記が、
僕にとっての弔いと供養の7日間でした。


これが全ての人にとって、
最適な方法だとは思いません。


もっと丁寧にできる人や、
ここまでは難しいという人も、
いて当然だと思います。


だから、ペットの供養マニュアルとしてではなく、
実際に行った一例として、
1つでも2つでも、
ヒントになるところを見つけてもらえたら、
とても嬉しいです。


どこかで誰かのお役に立ちますように。


それでは☆


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