浴衣の後ろ姿

髪は霊性や地位や名誉を示す象徴です。


身体の部位の中で、最も運に関わるのが髪です。


髪は神に近いそうです。


同じ読みだし。


だから昔は西洋・東洋関係なく、
ステータスの高い人や神仏に仕える人などはみな、
髪を長く伸ばしていたし、また、それを粗末には扱わず、
ものすごく丁寧に、時には命がけで守ってきたという歴史があります。


女性だけでなく男性も含め、
日常的に整え綺麗に維持管理することは、
生きて行く上でとても大切な営みです。


それができない人は、短髪にすることをお勧めいたします。


髪に乗る悪運を完全に断ち切るなら、
剃髪してしまうのも、1つの手段です。


そこまで大げさな話にならずとも、
とにかく、髪は運に関わるということです。


そんな理由からか、髪を飾るお洒落は、古今東西、とても豊富です。


・帽子
・リボン
・冠
・かんざし
・カチューシャ


など、文化や地域ごとに色々な素敵さがあります。


それらの装飾品は、昔とは異なるイメージや機能を派生させつつ、
けれど現代も同じように多くの人に愛用されています。


人の体には他にも様々な部位や急所、要所があるにも関わらず、
日常的に用いる四肢や五感、内臓以上に、どうして髪を大事にしてきたか。


理由を探していくと、そこには霊的な力が宿ると考えられ、
神聖視されてきたと同時に、人の美しさの象徴としても重視されたからのようです。


現代では、肌や歯と並んで、髪が美の主要素として挙げられ、


★スキンケア
★オーラルケア
★ヘアケア


の3つが男女共に改めて見直されていたりしますね。


また、髪は神聖と美だけでなく、その美しさや神々しさは穢れを引き寄せる、
スピリチュアルな弱点になり得る、とも考えられてきました。


俗世のしがらみや汚れを聖域に持ち込まないように、
髪を断ち切る男性や女性も大勢いたようです。


(これがまさに正統な、剃髪というやつです)


『髪を他人にさらすのは、下着を見られるより恥ずかしい』


なんて感覚が一般的だった時代もありました(平安時代の宮中)。


もしかしたら、髪を装飾する当初の意図は、
単なるファッションというだけでなく、
悪しきものから自分自身を守ることにあったのではないか、
と僕は推測します。


魔除け、厄除け、鎧兜としての髪飾り。


とは言え、現代的な暮らしのことを考えると、
毎日、兜や冠を身に付けて過ごしていられないでしょう。


男性ならば帽子、女性ならリボンやカチューシャが、
ギリギリのラインではないでしょうか。


現代においてもなお、髪は守るべき人の重要部位であること、変わりありません。


けれど、昔のように、そこを飾る価値観は、ない。


そんな中、髪が長い方へ。


より自然に無理なく運を守るための手段として。


まとめ縛ることを強くお勧めいたします。


それが最も現実的で有効な魔除けの方法です。


特に女性は、編み込みやヘアピン、ヘアバンドなどを併用しても吉。


坊主頭の男性であるならば、心配はなし。


けれど、そこそこ長いなら、整髪料でビシッとまとめた方が良いでしょう。


本来は、毎日、チョンマゲや日本髪に結い上げられると理想ですが、
それは労力が大変というだけでなく、時代と合わないから無し。


けれど、縛ることができる人にとって、 縛るべき場所で縛らないのは、
単に運の問題のみではなく、マナー違反になる場合もあります。


冠婚葬祭の儀礼の場を始めとして、ビジネス・接客など、
大切な場面における『整髪』は、
運にとっても、運を抜いても、結局大切になることだと思います。


通勤、通学、接客など、外へ出て不特定多数の何かに揉まれる時は特に、
手でも足でもなく、髪を整え守る意識を持つことができると、
それは運において、とても安心なことだと思います。


それでは☆


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