◆ペットと運


というエントリーでもご紹介したことですが、
犬や猫など、動物と一緒に暮らすことは、
趣味や好みとは別に、運においても、とても素晴らしいことだと思います。


けれど、そこには相応の負担や難しさが伴い、
そういう裏の陰部を軽視していると、かなり大きなリスクを抱えることになります。


基本的に。


ペットを飼うということと、
ペットを買うということは、
全く別のことです。


迷い子の保護や、縁あってのもらい子ではなく、
自らの意思でお店へ出かけ、そこで生命を購入をした場合、
亡くなってそれで終了ということは無し。


特にそのペットが『犬』だった場合、


『すぐに次(後継ぎ)を買う』


というタスクが発生すると考えられます。


そうでないと、それまでペットである犬が狛犬として身代わりになり、
盾となって防いでくれていた悪運を、
以降、飼い主が直接請け負うことになってしまいます。


★盲導犬のパピーウォーカー
★引退犬の介護ボランティア
★放置ペットの保護


などで、動物と携わり、育て、看取る、そういうケースの場合、


『すぐに次を飼わないと運が悪くなる』


ということはありません。
買うことで生まれる循環とは全く別のサイクルの中で、
健やかにボランティアを続けることができるので、一切の心配なし。


けれど、ペットショップなどに並べられた商品として、
お金と交換に生命を購入した場合は、
自分の都合で生み出したサイクルが始まり、
それを維持するための最低限の条件が、


『買ったのだから、買い続けること』


となります。


別の言い方をすると、犬を買う時は、


『一頭を買えるかどうかではなく、一生飼えるかどうか』


を前提に答えを出して吉。


また、


『一頭の一生を看取れる責任は当然として、
自分の生涯において、ペットと寄りそう覚悟がないならば、
動物は購入しない方が安心だし、それでも買ってしまった場合、
相応のリスクを潜在的に抱えることにもなってしまう』


という、人生の一大事として、再認識した方が良いと思います。


残念ながら、というべきか、ペット産業は今、ものすごく規模の大きなムーブメントで、
今さらみんなに『犬や猫を買ってはいけない』なんて言うつもりは全くなくて、
そもそもペットと共に暮らすこと自体は、運にとってもプラスの方が多いので、
是非、多くの人が、家族として仲良く過ごすことができれば良いと思っています。


そして、迷った動物、放置された動物、虐待を受けた動物や、
盲導犬・警察犬・介助犬などの仕事を全うし、引退した犬を、
保護して守ってあげる機会を得た時には、
無理のない方法・範囲で引き受けてあげられると、
それは運にとっても素晴らしいことです。


その際は、


『一度手を付けたからには、一生やり続けなければならない』


というような覚悟は要りません。
その時、その場のご縁を大切にして、そこでの責任を全う出来たら、それで十分。


一方、動物を購入する場合には、その前にもう一度、
自分に生涯に渡る覚悟があるかどうかを確認。


そこで、『良し、大丈夫』と思えるならば、
ご縁のあった子を、ペットショップやブリーダーさんから購入しても、
リスクは少ないし、むしろ運の良いことだと思います。


それでは☆