作法

友人や家族に対して、
特に求められたわけではないにも関わらず、
こちらから積極的に、見えない凶運を伝えるのは、マナー違反。


『いや、心配だったから』
『ほら、役に立つと思って』
『だって、放っておけないもの』


など、色々な理由はあるのでしょうが、
何と言おうが無礼であることに違いなし。


それは相手のためと見せかけて、
実は自分のためだったりします。


例えば、上から目線で自尊心を満たすための親切の押し売り。


物知りな自分に酔って、


『凄いでしょ褒めて褒めて』


みたいな。


また、不安なのは相手じゃなくて自分だろ、って場合もあります。


娘や息子の未来を心配して、つい口を出しちゃうのは、
確かに素敵な親心かもしれないけれど、
向こうにしてみれば大きなお世話だって話で。


大切な家族の運を心配し不安になるのは自由ですが、
そのことで子供達のライフスタイルを乱しては、
それこそ大切なご家族に、余計な心配が増えてしまいます。


本当に相手の運を思っているならば、
凶である事実を伝える前に、
やるべき大切なことがいっぱいあるはず。


まず対処の方法は調べましたか?
代替案や別の候補、他にもある選択肢を準備した上での発言ですか?
何を根拠に、どの程度の凶作用があるのか、具体的に説明できますか?


上記を全てすっ飛ばして、


『うわ、天中殺!』
『あれぇ、大凶方位!!』
『最悪の嫌な地相&家相!!!』


とか何とか口に出すだけのつもりなら、
自分も相手も誰も得をしないから気を付けて。


お互いに運が乱れてしまいます。


自分が言われる立場になった状況を想像してみてください。


★対処方法
★代替案
★別の選択肢
★根拠
★具体的な説明


などを、一切省略して、


『それは凶時期』
『これは凶方位』
『あれは悪運』


と、頼んだ訳でもないのに自信満々に誰かから言われたとします。


そんなときは、適当にフムフム相づちを打つ程度で流し、
情報そのものは聴いた瞬間に忘れてしまって良いと思います。


現実生活において、無礼で無作法な方を相手にせざるを得ないとき、
みなさん、そのようにしているはずです。


運の世界においても同じです。


無礼な人の意見をいちいち真に受けていたら、
自分の運が乱れてしまいます。


例え相手がプロの専門家だったとしても、です。


耳を傾けるべき価値のある情報とは、
吉だとか凶だとかの分別ではなく、


『で、どうしたら良いのか』
『どのような対処の仕方があるのか』
『そういう状況において、他にどんな選択肢があるのか』


ということでしょう。


凶という意見であったとしても、
上記をワンセットで教えてくれるのだとしたら、
それは礼儀正しい上品な提案だと思います。


仮に頼んだわけではなかったとしても、
一応は無視せず、それなりにおもてなしして吉。


★代案を持たず批判ばかり大声で発する
★責任を取るつもりもないのに意見を押し付けてくる
★感情に任せて怒鳴っているだけのくせにそれを指導だと思っている


そういうのって、運に限ったことではなく、
人間関係における最低限の常識を忘れた、
下品な人のやり方と言っても過言ではないと思います。


無視してしまったらこちらまで非常識になってしまうけれど、
だからと言っていちいち真に受け考え込む必要はありません。


知って安心する情報こそが、運の知識です。
知って不安になるだけの運なんて、無価値です。


まとめると。


凶を伝える際には守るべき3つのマナーあり。


1.求められたら伝える。
2.対処方法や代替案と共に伝える。
3.知って安心する情報を伝える。


少なくとも西企画においては、
それを最も大切な軸とした上で、
凶を取り扱うようにしています。


ご存知の通り、言葉遣いは決してお上品ではありませんが、
少なくとも運と向き合う姿勢においては、
礼儀正しくありたいと常に意識しています。


それでは☆


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