家相学における階段の話。


二階建て一般家庭において、屋内の“螺旋階段”は、あんまり良くないものであると考えます。


集合住宅の場合は『メゾネット式』というやつ。


(ロフトという構造はまた別問題。)


建築物には、下から上へと昇って屋根で跳ね返り、
居住者へと循環する『土地の気』があると考えられ、
その土地のエネルギーが、居住者の運を高めるとされます。


その大地のエネルギーをより良く循環させ、より多く蓄えられる構造が、吉家相。


屋内の気の流通が滞って停滞し、せっかくの気が抜け漏れてしまう構造が、凶家相。


その際、螺旋階段は、煙突のような役割を果たし、
下から昇る地の気を急激に上昇させてしまうので、
階下の気が必要以上に希薄になってしまう、というのが理屈らしいです。


屋内に螺旋階段が設けられる主な理由は3つ。


1.オシャレだから(デザイン優先)
2.狭小住宅における利便性(狭いスペースに設置可能)
3.設計者の主張(居住者の希望ではなく施工側の売り)


どの理由も、それぞれに意見があって、それを否定するつもりはなし。


悪意を持って住居を造る人なんてどこにもいないはずだから。


けれど、家相学的には、あんまりお勧めすることができません。


また、階段正面に立った時に、向こうが透けて見えるような、


・ハシゴ階段
・スケルトン階段
・オープン型階段


と呼ばれるような、踏み板の下に何も着いていない階段も、
やはり地の気を乱す原因になると言われています。


屋内における階段の構造は、昔ながらのものが無難なようです。


上記に挙げた2種類の階段(螺旋&オープン)も、
それが外付けの屋外に備わっているものや、
店舗・社屋・商業施設・宮殿・集合住宅の共有ホールとかだったら問題なし。


あくまで屋内に置ける気の流通を重視して決めます。


良く、階段下を作業スペースや収納として利用される方がいらっしゃいますが、それは問題なし。


ただし、神棚やお仏壇の設置は避けた方が良いと思います。


なかなか難しいかもしれませんが、理想の階段は以下の通りとなります。


【良い家相の階段】

1.外壁に沿っている
2.玄関から登り口が見えない
3.広めの踊り場がある
4.途中で曲がり角や折り返しがある
5.勾配が急すぎない



それと、ご自宅が螺旋階段やオープン型階段だった場合。


【悪い家相の階段の対処】

1.踏み板の下を塞ぐ
2.上にシーリングファンを付ける
3.踊り場の壁に絵画や写真を飾る



最後に。


ここまでご紹介しておいて言うのもなんですが、
最も家相学的に無難で良いのは、階段が無い住居だと考えられます。


つまり、平屋が最強。


地面に沿うように平行に建築された1階建ての住居が、
住環境としては理想だと思います。


けれど、現在の住宅事情において、二階建てや三階建てはもはや当たり前。


その際は、階段の造作に注意し、より良い状態に整えて吉。


それでは☆