僕は外へご飯を食べに行くと、
メニューを決めるのにとても時間がかかるタイプです。


一番最後までメニューを眺めては、
係の方がオーダーを取りに来てからもまだ絞り切れず、


『もうちょっと考えさせて下さい』


とか言って、周りを苦笑いさせることが多いです。


おかげさまで、家族や仲間は優しい人が多いので、
まだ大目に見てもらえています。


ところが、これが関係性の薄い人と席を共にする場合や、
ビジネスにおける目上の方の前だと、きっと印象は悪いでしょう。


それでもなお、せっかく食事に出かけたからには、
自分に合うストライクの美味しい物を食べたいのです。


だから簡単に妥協することなんてできません。


本当に、我がままでやっかいな性格だと思います。


ところが。


そんな僕でも、一切迷わず、何なら席に座った瞬間に、
スパッとオーダーを済ませることができる場合があります。


『今日は朝からつるるの醤油ラーメンって決めてた』
かぜむぎさんと言えば生パスタとサラダ』
COーJIROでお刺身食べなくちゃこれ以上頑張れない』


という時です。


何なら、メニューさえ見ずに注文できます。


お店に行く前から、仕事中も散々そのことばっかり考えているので、
お店に行ってからまで考える必要がないのです。


そんな僕の心の動きや事前の妄想を知らない同行者やお店の方は、


『なに、もう決まった!?』
『ずいぶん決断が早いんじゃない?』
『迷いがないねぇ、潔いねえ』


なんてビックリすることもあると思います。


でも、別に潔くなんてありません。


こっちは、お店に到着する前から、もう十分に迷い、
モンモンとした時間を過ごし切っているだけのことです。


運の世界では、上記に挙げた一連の流れのことを、


先見先知(せんけんせんち)
即断即決(そくだんそっけつ)


と呼びます。

九紫火気のエネルギーを用いた考え方と動き方です。

P135:09九紫

先に見て、先に知る。


その上で。


その場で良し悪しを判断し、答えを決める。


先に見て、先に知ってるから、事前に吟味を済ませ、
ギリギリまで結論を保留し、現場で断じ決することができる。


その時、その場で悩み迷うことはない。


判断や決断が早い人とは、単に思い切りが良いというだけではなくて。


そのための準備を先に終えている場合が多いです。


様々な事態を想定し、予め調べられることは調べておいて、
先の展開を予測しながら、不測の事態にも備えてイメージトレーニングをし、
情報を集め、判断材料を揃えておく。


その過程を棚上げし、現場の姿だけ見れば、


『ずいぶん早いね』


となっても仕方ありません。


事前の想定や予めの検討をサボり、
現場感覚だけを頼りにサッと判断・決断することを、
即決即断とは言いません。


それは短慮であり、その場しのぎ。
リスクの大きい綱渡りです。


見た目はとても良く似ているけれど、
先見先知、即断即決とは、全く異なる悪運パターンです。


デートの際、


『今日のランチはどうする?』


と、ランチの時間になってから考えるのでは、
先見先知じゃないので、即断即決も難しい。


ランチを一緒に食べることが決まっているなら、


『今日のランチはどうする?』


という状況を想定するのは比較的簡単。


ならば、先方との意見の擦り合わせから、
料理のジャンルの選定、お店の決定までいけるはず。


お店が決まったならば予約だって可能だし、
何ならお料理を注文をしておくことだってできる。


そこまで来ると、現場での判断・決断すら必要なし。


大げさな話、光よりも早く動いたことになる。


そして。


それが外食時のメニュー決めだったならば、
散々迷って待たせて周りに迷惑をかければ良いです。


それくらいで大きく運が下がるなんてことありません。


そこでかけた迷惑は、別のところでフォローできるし。


でも。


それが大切な人生の決断だったら?
会社の命運を握る経営判断だったら?
見逃せない縁の分かれ道だったら?


『どれが良い?』
『どちらに進む?』
『どれを選ぶ?』


そう問われてから切羽詰まって考え始めるんじゃ遅いです。


そこから模索を始め試行錯誤を重ねる余裕なんて、ありません。


だから、考える猶予なく、その場しのぎの短慮をするしかありません。


残念ながら、悪運の軌道に乗るのは、そういう方が多いです。


結果、大切な場面で、常に焦り、いつも悩み、いちいち迷うことになります。


一方。


そういう場面こそ、運が良い人は、早いし強いです。


『こっちが良い!』
『こっちに進む!』
『これを選ぶ!』


と、即決即断していきます。


それはまるで、直感のみで、適当に考え動いているように見えます。


でもそれは、その場で、そう映るだけ。


もう十分に悩み迷ったその過程は、人の目に見えない。


先見先知は人知れず先に済まされてしまうもの。


やり手のあの人を表面的に真似るだけだと、
素早い判断力に見せかけた短慮で運を乱すので注意。


上記に挙げたような、


『大切な場面』


は、今日、くるかもしれない。


いや、明日かもしれない。


そのとき。


待ってましたとばかりに、それまでの鬱憤を晴らすがごとく、
先見先知の上の即断即決ができるかどうか。


それでもなお、実は時々、どうしようか悩んじゃうし、
ぶっちゃけ、答えが出なくて迷っちゃうのが人生。


ただ、先見先知の上での悩みや迷いは、通常より浅く軽い気がします。


また、大きな判断や決断でも、少し余裕を持って臨むことができます。


それって、幸運を掴む上で、すごく大きなアドバンテージ。


そんなちょっとした利点が、現実世界で大きな差を生むのだと思います。


それでは☆