新生児

命名に関して。


ご両親の現代的で個性的な価値観で命名された、
一般常識からすると斬新過ぎる新生児の名前のことを、


『キラキラネーム』


と呼ぶそうですね。


今は若い世代を中心に、海外志向や漫画文化の影響を受け、
また自由な表現と潤沢な選択肢が広がって、
昔の人が見たら顔をしかめて拒否反応を起こしそうな、
読み方さえ分からない名前が意外にいっぱいあると聞きます。


一方。


そういう風潮を受け、今、逆に増えてきているのが、


『シワシワネーム』


だそうです。


奇抜なキラキラとは正反対に、昔ながらの古風な命名をする傾向。
または、もう奇抜さは奇抜じゃなくなってきたから、
あえて侍や姫のような名付けをすることで逆に悪目立ちさせようとする意図。


キラキラにシワシワ。


どちらも“普通”とは少し異なるものとして分別されるもの。


そういうネーミングは、僕も調べて初めて知りました。


けれど、どちらの傾向も、ずっと前から知っています。


マスコミやネットで取り上げられる前から。


というのは。


西企画では、新生児の命名鑑定のご依頼を、創業時から承っています。


西欽也が最初にお名前を鑑定したお子様は、もう30歳近く。
昔はせっかくご依頼を頂いても、その資料をきちんと保管せず、
命名用紙をお渡ししてそれで終了、という感じだったので、
正確な数字は分かりませんが、これまでに、
1000人近くの赤ちゃんの命名に携わってきました。


現在では、僕自身もその鑑定をサポートし、新生児の命名に限らず、
企業名からブランド名、商品・サービス名まで、
色々な名付けの現場に立ち会っています。


なので、これまでに、色々な名前のご希望をいただいてきたし、
多くの候補名と接しては、吉凶を鑑定したり、
文字の選定・調整をしたりしてきました。


その中には、キラキラもシワシワも、ずっと前からありました。


で。


西企画がご依頼いただく命名鑑定では、
そこによほどの必要性や必然性がない限り、
キラキラもシワシワも、お勧めしていません。


それらが全て凶というわけではなく、
親の価値観を全面的に押し出して名付けを行おうとするあまり、
そこで強引に行われる不自然な当て字が、
名の持つ運を乱すケースが本当に多いからです。


結果として、


『あんまり、良くないですね』
『もう少し、考えてみる必要がありそうです』
『他に、候補があれば、教えてください』


とお伝えすることになります。


特に、


『どう頑張っても読めない名前』
『子供の頃は良いけれど大人になってから残念な名前』
『あまりに奇抜過ぎて親の常識を疑われそうな名前』


というのは、残念ながら、そういう候補を出そうとしてくる時点で、
何らかの運の乱れが両親にあるのだと思います。


両親に運の乱れがあれば、当然その悪影響は子供に出ます。


もはや画数などの話ではなく、


『あの親にして、この子あり』


の悪いパターンです。


十分な必要性と必然性が揃った上で、
キラキラまたはシワシワする分には、
全く問題がないし、反対することはありません。


そこでの必要性や必然性を、例えば箇条書きで挙げるならつまり、


・陰陽配列(文字が持つ陰と陽のバランス)
・五行配列(文字が持つ気のバランス)
・画数(氏名の画数から読み解く吉凶ロジック)
・漢字それぞれの意味(字の成り立ちや表に現れぬメッセージ)
・持って産まれた星との関係性(九星との整合性)
・その名を付けるに至った経緯(これまでの流れ)
・ご両親の想いと子供の未来(これからの流れ)
・ご両親のご両親も含めた周囲の共感と理解(先天運との関係性)


などです。


画数が良いことも、もちろんなのですが、
それ以外にもある、上記に挙げたような条件が整っていることが、
運においてはとても重要になります。


名前というのは、その時代の流行や世相が強く反映されるものです。


西企画でも、そこは十分に考慮して鑑定をします。


でも、偏った両親の押しつけは、子供の運に役立ちません。


なぜなら命名とは、基本的に、子供に合わせて考えるものだからです。


そこを予めご了承の上、ご依頼をいただけると、
弊社にとっても、ご家族にとっても、新生児本人にとっても、
みんなに良いと思います。


それでは☆