好き嫌いや価値観は、人それぞれで、あるがまま。


それって一見、自分勝手に感じるかもしれないけれど、
その方が自然だし気楽だし無理がない。


あるがままとは、我がまま。


素直な自分であり、素敵な自分のこと。


もちろん、最低限の礼儀作法や、自分磨きの努力、
また思いやりや敬意のようなものは、
社会生活を送っていく上で不可欠であることは間違いありません。


けれど、それは、好き嫌いや価値観とはまた別の話。


価値観は、強引に曲げない方が、運は良いと考えられます。
そして、縁と縁との距離感を、丁度良い塩梅に保つ秘訣も、
そこの部分の意識の有無にありそうな気がします。


でも、人が人と接する時、普通、そんな冷静にはいられない。


例えば。


自分が好きだと思うものを、好きって同じように感じてもらえることは、
間接的に自分自身を認めて受け入れてもらえたような気がして嬉しいものです。


思わず距離感が近くなってしまいます。
好意が湧いて親近感が高まります。


反対に、自分が好きだと思うものを否定された時は、
言外で自分の存在を否定されたような気がして、
心は穏やかでいられません。


つい、距離感は遠くなっちゃう。
何なら、相手のことが嫌いになります。


本来、人の縁と当人の価値観は別に考えた方が良いはず。
異なる価値観の人でも関係性は結べるもの。


でも、実際には、そんなに理性的に交際できるものではなくて。


自分の好きを、他人の好きにしよう、させようと頑張り、
説明・説得し押し付けることで、縁は乱れ、運は停滞します。


それで失敗したこと、僕はいっぱいあります。
というか、僕の交際の失敗のほとんどは、
上記に挙げた、価値観の違いによるものだった気がします。


他人の好きを認められず批判することも、
もちろん同じように、良縁を遠ざける罠となります。


当人が好きって言ってるんだから、
そこには正解も不正解もなく、それで話は丸く収まってるのに、
自分がそれじゃ納得できないからと、他人の領域に侵攻することで、
非常に効果的に即効性を持って縁が乱れます。


好き嫌いを感じちゃう感情は誰にも止められないから、そのままが自然。


自分も他人も、そうあるべき。


そこで感情に応じて距離の遠近を大胆に操作しちゃうと、
不自然になってバランスを崩す。


思うのは自由。


でも縁を何とかしようとするのは不自由。


『縁の遠近深浅は天のみぞ知るものであり、
人の都合に合わせて思い通りになるものではない』


いつかどこかで読んだことがある、運の教科書に載っていた一説。


良縁と悪縁を、自分の浅い考えで判断しようとすると、
もれなく間違えるから気をつけろ、
それは神様にしか分からないことだから、
というような意味合いだったと覚えています。


それを前提に考えると。


縁において、配慮や気遣いは必要不可欠。
あった方が良い必需品。


けれど、自分を偽り、他人を否定し、
価値観の操作を行うことは、どうでしょう?


一発勝負のナンパや合コンや面接やプレゼン、
もしくは詐欺や方便や争いごとにおいては、役に立つかも。


でも、そもそも縁の運とは継続的な繋がりが前提だから、
一時的な操作は、後々、逆効果になる気がします。


これはあくまで運の世界での縁を軸にお話しているので、
モテ術の達人や、人心掌握の達人にしてみれば、
全く別のご意見があることと思います。


そこには、それなりの根拠と実績があってのことでしょう。
だから、それはそれで大いにありだと思います。


僕が言いたいのは、本当の良縁とは、
手に入れようとして手に入るものではなく、
手に入ったものがそれであるということ。


生んでくれと頼んだ覚えはない両親。
何となくの流れで結婚したパートナー。
いつの間にかつるむようになっていた仲間。


そこには見えない縁の繋がりがあり、
そこには何かしらの意味と必然性がある。


それが何かは、神様だけが知ること。
自分の物差しで計ろうとしても分からないこと。


だから結局は、変にスケベ心を出さず、
自分にとって、近くにいる人から大切にして行くしかない。


そこでは多少の価値観の違いもあるでしょう。
常に全会一致で物事が進むなんてあり得ないはず。


それはそれで、あるがまま。


完璧に答えを共有できずとも、人は人と関わり続けることができます。


あるがままであり、我がままとは、好き勝手に生きることではなく、
自分を認め、相手も認め、その先にある関係性を模索すること。


運の世界における縁を育てるということは、
そんなイメージなのかな、と思います。


それでは☆


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