春休みや夏休み、お盆やお彼岸が近くなってくると、
毎年、同様のご質問を定期的に頂きます。


『実家が凶方位なんだけど大丈夫?』
『お墓が凶方位なんだけど行かない方が良い?』
『帰省にもお墓参りにも方位の良し悪しってあるよね?』


というような内容のものを。



その度に、いつも感じるのですが、


『凶方位だから実家に帰省しない』


ってことは、


『実家には吉方位でしか帰っちゃダメ』


ってこと?


『お彼岸だけど凶方位だからお墓参りできない』


ってことは、


『お墓参りは吉方位でなければならない』


ってこと?


『凶方位で帰省やお墓参りすると運が悪くなる』


って主張する方位学の専門家が、この世界のどこかにいるってこと?


その人の話を見たり聞いたりして、
帰省とお墓参りの方位の吉凶を心配し始めたのですか?


それとも方位学の極意が記された秘伝の書物に、


『吉方位以外での一切の帰省とお墓参りを禁ず』


とかなんとか書いてあって、
幸運にもそれを目にする機会があったってこと?


そうじゃないはず。


少なくとも僕は、そう言う専門家の話を聞いたことはないし、
そういう記述がある専門書を読んだことはないです。


仕事柄、講座でのご質問やblogのコメントなどを通して、


『方位に関係する悩みや不安』


に接すること、しばしばあります。


『凶方位なんだけど、お墓参りはダメ?』
『長距離の帰省なんだけど、やめた方が良い?』


って、凶方位の凶作用を気にしながら、
でも、大切な実家の家族や、ご先祖様のことも考え、
迷ってしまっている姿を想像すると、その度に、
自分自身のなした分かりにくい説明や、
誤解を招くような表現に、責任を感じて落ち込みます。


そんなことは決してないです。


方位に関係なく、定期的に、家族とはコミュニケーションを取って吉。
方位に関係なく、定期的に、お墓参りをして問題なし。


百歩譲って。


方位学の第一人者と呼ばれるような立派な方が、


『帰省と墓参りは吉方位オンリー』


と宣言したとしても、僕は僕の考え方と動き方を信じ、
盆暮れ正月には実家に帰り、お彼岸にはお墓参りします。


方位の吉凶に関係なく。


もちろん、準備と対処はきっちりしますが、
そういう時は方位より遥かに大切な上位の運の恩恵を優先し、
そもそも、方位の吉凶なんて調べもしないと思います。


今年も、去年と同様に、夏休みやお盆やお彼岸はやってきます。


来年も、当然、帰省やお墓参りのチャンスは巡ってきます。


そこでは方位の吉凶を調べる前に、
家族との大切な絆や、子孫としての責務を意識し、
無理なくできる範囲内で自分の役割を果たして吉。


それでは☆