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○○でも大丈夫?


□□しても良い?


△△したらダメ?


そういうご質問をいただくこと、昔から、非常に多いです。


その度に、返答に困ってしまいます。


心情的には、二つ返事で、


『大丈夫!』
『良いです!』
『ダメなわけないじゃん!』


と明るく軽やかに断言したい。


小難しい理屈は抜きにして、
心に抱え込んでいるであろう重い固まりを、
笑い飛ばしぶち壊してしまいたい。


実際、日常生活においては、根拠のない自信を原動力に、


『だいじょぶだいじょぶ』
『なんとかなるから』
『いけるいける』


と言っちゃうのが自分の性格です。


けれど。


それが当人の運に関わってくることならば、
無責任に心地良いことばっかり言ってはいられません。


大丈夫かどうかの保証は神様にしか分からない。


良いかどうかの許可を与えられるほど偉くない。


ダメかどうかの制限をするなんて越権行為。


だから思わず考え込み、返事を躊躇してしまいます。


願わくばそのとき、


『○○は吉?それとも凶?』


そう質問してもらえたならば楽。


何をするにも選ぶにも、全ては吉凶のいずれかに当てはまるもの。


迷わず、


『それは吉』
『それは凶』


と即答できるはずです。


ところが、


『旅行に行っても大丈夫?』
『転職しても良い?』
『引越ししちゃダメ?』


と言ってくる人のほとんどは、既に知っているのです。


それが凶であることを。


だから、本心は、質問したいわけじゃないのでしょう。


(凶方位ということは分かっているのだけれど)
(でもどうしても行きたいんだけど)

『旅行に行っても大丈夫?』

(嘘でも良いから大丈夫だと言って!お願い!)
(そうすれば気が楽になるんだから!)


という心の叫びが、


『大丈夫?』


の一言に詰まっているのであろうとお見受けいたします。


現時点での僕の考えでは、


『○○で大丈夫!』
『□□して良い!』
『△△しちゃダメ!』


そんな運勢はありません。


ないから、あんまり言ったり書いたりしません。


自然の流れを読み解くために利用する暦には、
基本的に吉か凶かの情報しか載っていません。


・まあまあ普通
・別にどっちでも良い
・これで大丈夫間違いなし


という答えは一切見つけられない。


そして、吉とは、大丈夫なことではないし、
凶とはダメなことではありません。


吉とは選択に迷ったときの目安。
凶とは対処が必要であることを示す目安。


何を選ぶか既に確定しているときに、暦を開くことはありません。
凶を選んだということが分かったら、素早く対処をするだけのことです。


暦は僕たちに、どんな行動も強要しないし、
誰の人生も制限なんかしません。


もしもそこに強要や制限を感じている人がいたら、それは誤解です。
または誤解を生じさせるような書き方をしている暦に問題があります。


そもそも、人が暦に対し求め期待すべきなのは、
大丈夫かどうかの保証や、行動に対する許可・制限ではなく、
自分の考え方や動き方が、自然の流れに調和しているか反発しているか、
その判断基準のみです。


そして僕は、暦を用いた運の吉凶判断を生業にしています。


迷ったときに何を選ぶのが良いか、
それは、吉時期や吉方位を中心にご提案できます。


今回は、対処が必要なことなのかどうか、
それも、凶時期や凶方位を目安にご提案できます。


それを踏まえ。


大丈夫かどうかを決めるのは自分自身。
良いかどうかを決めるのに誰かの許可は要らない。
大切な人生の選択権を、簡単に人に委ねちゃダメ。


そんな感覚、慣れない内は難しいかもしれませんが、
身に付けることで、よりナチュラルに、
運という価値観と現代的なライフスタイルを、
ミックスさせられるんじゃないかなと思います。


それでは☆


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