波に揺られる船の上だからこそ、
不安定なその足場でバランスを取り、
感じられる体幹の軸があります。


安定した平地の上では実感できない、
体の真ん中にある芯であり中心。


やじろべえは、揺らすことで芯が分かります。
揺れるから中心が定まる。


不安定とは安定のための入り口。
軸を定めるための調律の過程。


変化という不安定な運気の中では、
だからこその不具合もあるでしょう。


船酔いになったり心揺れ動いたり、
つまづいたり転んでみたり。


でもそれってもしかしたら、一生懸命に体と心と魂が、
バランスを取ろうと、やじろべえのように、
揺れている途中なのかもしれません。


軸が定まるのは、もっと先の話。


不安定な状況や状態は、成長や向上の過程において、
凶運ではなくむしろ幸運な、最適の成長環境なのかもしれません。


だとしたら。


昨日と今日で気持ちが変わるような不安定な精神状態において。
今月と来月で浮き沈みがあるような、安定しない調子の波において。
春夏秋冬の季節の変わり目にある、どっちつかずな土用期間において。


僕達は、無理に安定を目指そうとせず、
ある程度までは揺れる不安定に身を任せ、
揺れるままに過ごすことも必要なのではないかと思います。


次に定めるべき軸の在処を見つけるために。


そこで、強引に決定したり、無理に実行したりするから、
おかしな軸が決まってバランスは崩れてしまう。


不安定な迷いと入れ替わりのアップデート期間においては、
僕達は、安心して不安定を受け入れれば良い。


無理して全てを定める必要はない。


不安定だからこそ、その後に見えて来る何か、あると思います。


それでは☆