知り合いの蕎麦屋さんなんだけどさあ、
商売が上手く行かなくって、
鬼門に玄関があるからだ、
って言われたらしいんさ、どうしたらいい?



と、いつもお世話になっている恩師の方から、
お電話にてご質問を頂きました。


その時、ふと気になることがあって、


『それはお客さんの入りが悪いということですか?』
『北側の道に面しているということですか?』
『玄関は薄暗い雰囲気になっていますか?』


と逆に質問してみたら、
どれもその通りだとのこと。


何か現実的な事情が無い限り、好き好んであえて、
『鬼門(北東)』に玄関を作る人はいないだろうし、
北側に道があって、その人通りに向けたお店だったら、
当たり前のように道に面した北側に玄関を作るだろうし、
北側に玄関を作るってことは、
そこは一生日の当たらない日陰になるってことです。


そして、薄暗い玄関の建物には、
何となく人は入りにくいものです。
暗いとクローズド(閉鎖的)な印象を受けるのだと思います。


開放的な建物には、何となくフラッと寄ってみたくなるものです。
開放的とは、爽やかで明るくて優しげな雰囲気。
商店や店舗の場合、入り口の明暗は、
運の明暗を分けることになると、
家相学では考えられています(※)。


※例外

ラブホテルや質屋・高利貸しのように、
プライバシーに関わる商売の店舗は、
クローズドで薄暗い雰囲気の玄関の方が、
むしろ良家相だとも言われます。



話を元に戻して。


急ぎの対処を求めるお電話だったようなので、
図面や店主の生年月日等を調べることはせず、
応急の処置として、その方に僕がご紹介した方法を以下に。


その1.『花』


玄関に生花(季節の旬の花)を飾る。
店舗の雰囲気にもよりますが、
レストランだったら、可愛いお花の寄せ植えなんて理想。


今回は、お蕎麦屋さんだったので、
和のテイストの明るいお花をオススメしました。


その2.『照明』


暗い雰囲気を明るく変えられるように、
照明やライト・外灯を追加できないか提案。


レストランだったら、きれいなネオンがあると、
何となくフラッと寄ってみたくなりませんか?


和食系の場合だと、本当はロウソク(灯篭)なんて、
素敵だと思うのですが、多少無理があるので、
お店の雰囲気に合った照明を見つけられると良さそう。


オレンジ色のランプで看板を照らすのでも吉。
電球・電灯を、明度の高いものに交換しても◎


その3.『看板』


道行く人の目を引くような素敵な看板は、
当然、販売促進効果あり。
でも現実的には、自分の都合に合わせて、
看板を出し入れするのは難しいかも。


そんな時、都内を歩いていると感心させられるのが、
『黒板メニュー』の存在です。


お店の雰囲気に合わせて、
手書きで書体を上手に仕上げ、


・おすすめランチ
・本日の定食
・ただいまセール中


なんてキーワードをアピールしているものを観ると、
とても素晴らしい『暗い玄関』の対処法だなあと思います。


不細工で怪しい看板の場合、
むしろそれ自体が『凶家相』となって、
客足を遠ざけてしまうかもしれませんが、
素敵な看板ならば、招き猫のように、
素敵なお客様を引き寄せます。


その際、僕がオススメするのは、
手作り感のある、素朴で優しい『黒板メニュー』を、
店舗の玄関前に出すことです。


以上…


お店や事務所・仕事場の、
『鬼門(もしくは北側)にある暗い玄関』の対処法としては、
お払いでも魔よけでもお札でもリフォームでもなく、


その1.『花』
その2.『照明』
その3.『看板』


上記の3つの工夫をご提案します。


それでは☆